雑記 ひとを壊し始めた言葉の贈り物。 2011年9月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「うちの会社、こういう状況なんですよね。まいっちゃうなぁ」そんなこぼし方をされた時は、「聞いてほしい」のシグナル。同意してあげると喜ばれる。アドバイスをしてはいけない。「Aさんだっ …
川柳 【川柳】夕立にもたれて過去の色になる 2011年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 焦げたアスファルトが濡れていき、ネクタイたちは束の間の雨宿り。やれやれと安堵の顔で、空を見上げてはまた、積み残したいくつかにラストスパート。夏の終わりの繰り返されるこの景色に、どこ …
雑記 【やらないこと】を決めたから【やること】の決まった2011年真夏の事業戦略会議。 2011年8月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 6月末が決算で、そのまま超繁忙期に突入。ようやく決算書が出来上がりつつあって、前期の数字が確定してきた。黒か赤かで言えば、黒。ただ、自分が経 …
雑記 お客さんに渡すよりも、おとんとおかんに渡す会社案内を ― 聞いていたい声に。 2011年8月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 仕事を通じて人に必要とされたり、自己実現の叶っていくプロセスがとても好き。だから、時間の切り売りのような気持ちで仕事に向かう人の感覚は自分に …
雑記 2011年8月を彩って。 2011年8月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 8月来る。いつも通りの忙しさが始まった。いつも通りが繰り返されることに、焦りながらも、繋ぐことが出来たことに安堵も覚え。すこし先のご褒美を意識しながら、計画的な毎日を取り組んでいく …
雑記 木々に優しく、明石公園。 2011年7月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 森をよけて。そして空へと伸びていく。それぞれの境界を守りながら、それぞれを生きて。かくありたいと、木洩れ日の束の間。 …
雑記 町の中を生きて、商売人。 2011年7月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 経営者たるを論じる人は看板の明かりを消すのだろう。商売人の何たるを知る人は看板の明かりは絶やさないだろう。節電の町を抜けながら、それを思った。僕は、町を生きて商売人。考え方は色々あ …
雑記 誰が笑えば、僕は笑うか。 2011年7月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とある経営者団体の会員向けのアンケート。回答する会社の顔ぶれがいつも同じで、また、集まる回答数が分母の半分にも満たない場合、はたして、そのアンケートの結果や分析にどんな意味があるの …
雑記 こんな口癖の経営者にはなりたくない・・・ と、決めた日の憂鬱。 2011年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 組織をどうしていくか、組織として目的を達成していくためにどうするか、という議論をしているとき、同じ経営者でも「創業者」の方と「二代目」の方で …
雑記 川柳と短歌で、夏は楽しくなった。仕事のスピードが速くなった。 2011年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「文化の日」がある11月頃には、川柳を始めとする各種文芸大会が集中します。全国のあちこちで大会が行われる他、誌上大会といって「投句」のみで作 …
雑記 ある日、カリスマ経営者が死んだ ― 僕は僕たちになるために 2011年7月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いわゆる「カリスマ経営者」と呼ばれる方のお話を伺うことがある。経営者として学ぶことは多いし、人間としても尊敬出来るところがたくさんあって、こ …
雑記 ミスでご迷惑をおかけしてしまった、これからのことを(自戒を込めて) 2011年7月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 **さん、**さんと電話で話をしました。あらためて、*日にお伺いして謝罪をして、今後の対応について話をしてきます。先方から明確な指示があった …
雑記 神戸の印刷会社が新たに採り入れた、職場環境を改善するための委員会制度・・・とは。 2011年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前川企画印刷の新しい期が始まりました。ここからの一年、そして2011年の下半期、色々な目標がありますが、あまりにも乱雑すぎる社内を綺麗に保持 …
同友会 同友会の仲間を増やす西端と知花の旅「神戸市垂水区つつじが丘動物病院さん編」。 2011年6月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 はい、宝物。 じゅにあ、かもーーーん! らぶりー!! わたくし、ご存知の通り犬が大好きです。 これ …
雑記 新しいモノマネに出逢えた、6月の夜。 2011年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フロントガラス、雫。 雨が落ちてきたのか、喋りすぎる僕の唾が飛んだのか。 そんな、新しいモノマネの出来た夜のこと。 ただいま。 …
ブログ論 Facebook ― 実名社会は内輪になりがちだからこそ、ブログを書くことの重要性。 2011年6月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Facebookは実名が基本なので、どうしても名前を出すことに利のある人が活用しやすい空間だと思うのです。必然的に、実名同士の繋がり=内輪な …
雑記 水は聞こえた、風は見えた ― 兵庫県三木市の癒しの画廊喫茶とらうべん 2011年6月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 株式会社ダハイムさんに打ち合わせでお邪魔してきました。打ち合わせの内容は、まぁちょっと面白い雑誌を作りましょうか、ということになっていて、 …
川柳 【川柳】わがままを聞いてあげよう夏至の空 2011年6月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 空が高くなっていくと、背伸びが気持ちいい。許すような気持ちで、誰かに微笑みかけたくなる。みんなみんなが、優しさを空に向けて、立ち直っていく毎日を共有出来るといいですね、と、三ヶ月が …
雑記 送り返すことの出来ないままのハガキ。 2011年6月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 送り返すことの出来ないままのハガキ、カタログギフト。キミの存在を感じられる、何がいいかと。締切はもう、とっくの昔。あえて、残らない何かにしてみるのも。やっぱり、ずっとの象徴である何 …
雑記 僕の過不足、それも僕です。 2011年6月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 吉瀬さんのことは、古瀬さん。水川さんのことは、氷川さん。― ときどき、多くて、足りなくて。それも、僕です。 そんな、僕です。 …
同友会 同友会の仲間を増やす西端と知花の旅「JR住吉駅前Jブリエさん編」。 2011年6月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 おーい、知花くーん。 うしろうしろ! ということで。 同友会の仲間を増やす西端と知花の旅。 …
雑記 誰かの「数」の一部に組み込まれるのは、とても、いやだな。 2011年6月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Facebookのtwitter化の流れは止まらない模様。アクセス頻度、下げます。大切な連絡などは、これまで通り、メールで送っていただければ …
雑記 きっと君は、とても悔しかったね。 2011年6月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「蒸れない手首用のサポーターはありませんか?」蒸れないように、マメに交換することをオススメします。「わかりました、ありがとうございます」― 彼の無念を、僕は戦友の顔で承知した。 …
同友会 同友会の仲間を増やす西端と知花の旅「株式会社大伸さん編」。 2011年6月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 兵庫駅近くの株式会社大伸さんにお邪魔してきました。 印刷や包装事業などに取り組んでおられますが、 うちの会社とは比べ …
雑記 スマートフォン全盛時代の、ある実験。 2011年6月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 スマートフォンからblogを覗いてくださる方が増えてきて、改行の位置に悩んだ結果。 …
雑記 BAT35 - びーえーてぃーさーてぃーふぁいぶ。 2011年6月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ― もう35歳ですよ、35歳になっちゃいますよ。ばた35歳、BAT35ですよ。9月の誕生日が近づいたら、呟こうと思った。でも、きっと忘れてる …
同友会 同友会の仲間を増やす西端と知花の旅「西明石駅前、住宅情報館さん編」。 2011年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 JR西明石駅前、住宅情報館さんにお邪魔してきました。 駅前徒歩30秒という立地、便利すぎ! 写真、ち …
iPhone/モバイル/PC/NET AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SHに機種変更する予定。 2011年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母校のCDを借りてきた。桜中学音楽大全集(限定盤)(DVD付)桜中学ユニバーサル インターナショナルそしたらもう、泣きまくりだよ、せんせー。 …
雑記 四季を巡る、それぞれの僕でいる。 2011年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 春、暖かくなってきたのでさっぱりと刈り上げで。夏、この暑さに負けないように短く刈り上げで。秋、過ぎていく夏の背を惜しむようやっぱり刈り上げで。冬、寒さに負けない自分を主張するべく夏 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …