読書 笑とる仏 [写真・著/岩谷薫] ~ 加古川や姫路、播磨地区にお住まいの方にオススメの一冊 2012年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 丁寧な取材をして編み上げられた一冊の本に出逢って、同じ地を訪れたくなることを至福と云おうか。笑とる仏 [ 岩谷薫 ]価格:2,415円(税込 …
川柳 【川柳】コスモスもウロコも母のふところも 2012年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 秋桜の揺れる海、鱗雲の泳ぐ空。年末という慌ただしさを迎える前の、ほんのひととき、心を休ませてくれる情景。誰が近づいても、誰が見上げても平等に、もう、季節がここまで進んだことを優し …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone5でWifiが遅くなってしまった場合に見直したいルータの設定(URoad-SS10の場合) 2012年10月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 iPhone5になってから、URoad-SS10(wimaxルーター)との接続の調子が悪くなってしまいました。iPhoneからルーターには繋 …
雑記 器の大きさから得る教訓。 2012年10月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初めて訪れた病院の待合室。先生が大海原で釣り上げた鯛の行方は不明で、近づいて見ると、そこには小さな金魚が一匹、悠々と泳いでいるだけだった。その器の大きさたるや。思い込みは禁物。相手 …
雑記 お客さんが笑ってくれる、その理由になれたのならば。 2012年10月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「このお店、素敵でしょう?誰も知らないと思いますよ。隠れた名店ランキング一位になってたくらいですから」得意気な顔で接待をしている僕がいた。お …
雑記 うばー、ぼんどだ。ぎんもぐぜい、いいがおでぃでずねぇー 2012年10月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「うばー、ぼんどだ。ぎんもぐぜい、いいがおでぃでずねぇー(うわー、ほんとだ。金木犀、いい香りですねぇー)」秋花粉に苦しむ鼻で、金木犀の香りに …
雑記 水のトンネル潜るみたいに。 2012年10月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 乗り換えることなく、あえて鈍行で目的地に向かうのが好きだ。ひとつひとつの景色を認めながら、この空間にだけ存在する時間と空気を享受する。至福。宿の朝、並ぶ白飯と海苔、魚と漬け物。贅は …
雑記 雨は虹の卵だね。 2012年10月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「虹が見たければ、まず、雨の降ることだよ」傘の花が咲いて、重たきを行く駅前。この時はまだ、ほとんどの想像にない虹の空でも、ちゃんとちゃんと、それを見据えて口角を上げている人もいるに …
雑記 裏人生を歩むのは、もう止めよう。 2012年10月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 後ろ前、裏返しというプロセスを経た今朝のシャツのせいで、機嫌がよろしくない。「行動経済学によりますと」なんて語る僕はシャツの前後の区別もつかないし、「コトラーさんの考えた標的市場っ …
雑記 華麗なる朝を迎えて。 2012年10月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 クリーニング屋さんにいつも、カレーを食べた回数を言い当てられる。「ふふ、今週のそれはね、カレーうどんなんですよ」言い返してから(しまった。お姉さんはライスだなんて、これっぽっちも限 …
雑記 自分たちの時間軸で、相手の気持ちを塞がない。 2012年10月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 足らないことが多くて、ご迷惑をおかけしてばかり。「このままじゃアカンでー」「気合い、入れ直していこうぜ」警鐘なのに、それを優しく伝えてくださる方々のなんと多いことか。言いにくいこと …
雑記 ハロウィンの絵の裏に隠された驚愕の事実 ― 何がアクセルでブレーキか。 2012年10月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 どうしてうんこの絵なのだろうと、不思議な気持ちになった。前にまわって納得。あぁ、そうか、10月の君だったんだね。物事は、表裏一体。どっちが表 …
雑記 葬式の何百倍も辛い。 2012年10月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 物心ついた頃から、存在した場所。父との思い出のほとんどが染み込んだ場所。閉店のお知らせだとか、開店当初、一緒に店をしていたNさんと父の写真だとか。自分を構成してる全てが剥がされてい …
雑記 捨てる勇気とその先と ~ いつかうなずくまで。 2012年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お客さんを決めていくことの重要性を、いつも説いている。あの仕事も、こんな仕事も、あのお客さんも、このお客さんもという構え方は、広さのトレード …
雑記 「誰でも3秒でアイドル気分を味わえる方法」・・・はさておき。 2012年10月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「電気シェーバーを両手で持って顎の辺りを剃ると、アイドルっぽい気持ちになれますよ」そんなネタを温めたまま、10月を迎えることになった。世の中 …
川柳 【川柳】ため息の薄くなるまで 高い空 2012年9月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 高校生のころ、京都の街を歩いた、空を見上げた。歴史上の人物も同じようにこの空を見上げたのかなと、想いを張り巡らせた。そして僕は京都の大学に通いたくなった▼どんな時代の、どんな場所 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone5/iOS6になって、twitterとInstagramの連携がうまくいかなくなった場合の設定。 2012年9月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 iPhone5/iOS6になってInstagramを使おうとすると、エラーが表示されて、twitterへの通知がうまくいかなくなってしまうこ …
雑記 秋は薫りとともに。 2012年9月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 秋が舞い降りてきた。期待と、寂しさと。この季節独特の何とも言えない気持ち。16日で36歳になりました。色濃いスタートになる、そんな心を寄せていただいたこと。感謝しています。頑張ると …
雑記 剥がされていく、コレマデ。 2012年9月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 親の店の閉店が10月10日に決まって、少しずつ、中の片付けが進んでいく。父の亡くなった直後に、役所を巡った。父の名前に斜線がはいって、正式に、父はこの世界から剥がされていった。店の …
雑記 【嬉】川柳から短歌への挑戦、尼崎市文芸祭短歌部門入賞! 2012年9月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 応募していた尼崎の文芸祭、短歌部門の佳作入賞通知が届く。「川柳家」を自称していてそっちがダメだったのは複雑な気分だけれど、はじめて応募した短 …
未分類 【レビュー】ぺんてる ビクーニャ・VICUNA 0.5mm 多機能ペン(黒・赤・シャープペン)BXW355【書き心地】 2012年9月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子どもの頃から文具が大好きだった。父や母とスーパーに買い物に行けば、ノートやペンを必ず買ってもらっていた記憶がある。静岡のおばあちゃんは、押 …
雑記 口の周りにソースをつけてみよう。 2012年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「形から入るな」というのは正論だと思うし、そうすべきだと思うけれど、「形から入るのが好きなんですよ」と言える人のほうが可愛がってもらいやすいというのもまた事実。食事のマナーはきっち …
川柳 【川柳】乙女座の年男です だからこそ 2012年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 8月をつい、一年の折返しのように考えてしまうことがある。実際はもう、3分の2の時間が過ぎた。積み上げようと思っていたものは、さて、同じだけの比率の高さを見ているのかどうか▼9月生 …
雑記 薄暮の優しさを愛でて。 2012年8月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 太陽のトゲは抜けていないけれど、耳に突き刺さるセミたちの合唱は少なくなってきた。空にはクジラとヒツジが同居していて、もうそろそろだよとカレンダーを揺らす。打算や思惑たちの滲み出る夜 …
雑記 知名度と期待値と ~波に乗れなくて、中を埋めきれなくて。 2012年8月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知名度を高めたいと思って始めたサービスも、その実績が積み上がると、今度は期待値となって「これまで以上」を求められるようになる。必然的に「申し …
雑記 辞表を遺書に持ち替えて ― 論よりも伝えたい、覚悟と姿勢。 2012年8月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日までは、もしかしたら、美味しいものを安く提供してくれるいい会社だと言われていたのかもしれない。熱心に働く社長さんだと言われていたのかもし …
雑記 大蔵海岸の数字の秘密。 2012年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「109」の店名の由来は、「東急(とうきゅう)」の読みを数字にあてたもの。また「営業時間が午前10時から午後9時まで」という意味も盛り込まれているんだそうですね。ところで明石の大蔵 …
雑記 暑くなるのは空のせいでも。 2012年8月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年で一番大きな仕事となる制作業務が今夕から始まる。この仕事は、自分が経営者になって間もない頃、絶対にしてはいけないミスをしてしまいお客様にご迷惑をおかけしてしまった、そんなほろ苦 …
雑記 「まつ」ばかりじゃ痛くて、ここからは。 2012年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ぼーっとしてると、刺される。「まつ」ばかりでは。イタタ。毎日を仕切り直して、自分を腐らせないようにしていく。しんどいことが続いても、過ぎれば、いつも強くなってこられた。今はきっと、 …
雑記 語るより、動こ。 2012年7月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 合同会社グランドサークル、岩松さんのセミナーに参加。受動的な表面的な時間に終わらないよう工夫された、アウトプットのワークを含めたこの時間に参加すると、思考が整理されていくのが嬉しい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]母はもう父と逢えたか 冬銀河/藤本健人 2024年5月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 澄んだ空気、長い夜。冬は宇宙までが近くなり、僕たちは逝ってしまった存在たちを浮かべては安らかな日々を祈る。拙作に『死んですぐ謝ることを決め …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]おみくじの吉は信用しない能登/藤原紘一 2024年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年でいちばん「おめでとうございます」という挨拶が行き交う日に、能登半島で大地震が起こった。その土地に生きる人たちにとって、この日はこれか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]友の背の丸さに無沙汰詫びている/倉本智子 2024年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大学時代はまだハンバーガーが100円くらいで買えた。5つを重ねてぎゅっと口に押し込む。僕らはそれを「ファイブバーガー」と呼んで笑い合った。 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]消しゴムで消してしまえる程の過去/鈴木尚子 2024年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 過ぎてみれば人生のほとんどに、何をそれだけ沈み、憂うことがあったのだろうと思うことがある。「思い出」という言葉からは甘さと切なさが、「過去 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸 2024年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 読書感想文という夏休みの宿題があったせいだろうか。記憶の中の本棚は、太陽と蝉と扇風機を連なって立ち上がってくる。いつか、いろいろなことが落 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ヒロインを気取りヒールを高くする/倉本智子 2024年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ジョギングに行く、信号で止まる、ストレッチをする。そのとき僕はイチロー選手になる。車を運転する、助手席からカメラを向けられている想像をする …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]生きている恐い世界の真ん中で/平松直樹 2024年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 通りを行く人たちに肩がぶつからないよう小さく歩いても、いま、ここは世界の真ん中なのだ。作者はそれを「恐い」と言った。なんという実感のこもっ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]八日目の蝉は命を懸けて鳴く/谷口修平 2024年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出逢い、残すために鳴く八日目の蝉たち。命はもうエキストラタイムだ。対して、僕たちは生まれた瞬間から余命を生きている。「まだ明日がある」と今 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]いつ迄も光っていたいペンの先/戸田わか子 2024年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子どもの頃、体育の授業が大嫌いだった。跳び箱は山の如く、鉄棒は氷の如く存在して僕の視界を暗くした。何の取り柄もなかった自分だが、作文だけは …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]善人の仮面を外す二十二時/遠藤より子 2024年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石家さんまさんは、いつもあのテンションで人を笑わせるのだそう。裏表なく、ずっと同じ態度で人と付き合える人はすごいと思う。二十二時。夜、一 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]立ちすくむ君の背中に泳ぐ月/末永小娟 2024年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立ちすくむという表現に見る絶望、悲哀。その背中に、月は泳いでいる。この「あはれ」を織り込んだ情景と情緒とのコントラストに強く惹かれた。止ま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]トモダチが見つかりそうな虫図鑑/妻木寿美代 2024年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽しい。友だちではなくトモダチと表記する。外国の方がカタカナでそう伝えるように、作者は昆虫たちをトモダチと書いて、異文化を持つ同等の存在で …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]人生の第三幕のプロローグ/中島敦子 2024年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 四十代後半になって、一気に後輩が増えた感がある。病気をして入院もした。自分はいわゆる現役世代、その後半に足を踏み入れたのだなと思う。これか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]疑問符を集めわたしの辞書にする/こやまひろこ 2024年5月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 味方ではなく、辞書と表現したところに作者の強い意思が表現されている。味方は揺らぐものだが、辞書は絶対的存在。その強い言葉に対して、「違和感 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]肩書きが多くさてさて何者か/𠮷田佐知 2024年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わかる。すごくよくわかる。肩書きのたくさんある名刺をいただくことがある。よくわかる。「全日本肩書きを並べて自尊心と虚栄心を満たしてしまう委 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …