雑記 カフェや公園でブログを書きたくなるiPhoneアプリ「するぷろ」に惚れてる。 2013年3月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出先からのブログ更新といえば、昔はメールでの更新が主だった。写真を添えることは出来ても、文字を修飾したり変化に富んだ表情のあるエントリーを行 …
雑記 見慣れた景色の満足に。 2013年2月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トタンを打つ雨音に、懐古の情に堪えなくなる。濡れない場所にある階段を選んでは、何段の高さから飛び降りることが出来たかを競い合った。勇気のある順に記録は更新されて、運動の苦手な僕はと …
川柳 【川柳】梅薫るから 言い訳の出来ぬ羽根 2013年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 3月には「そろそろ」という言葉が似合うような気がする。新年の誓いから遠くなりつつあっても、今ならまだ間に合うのではないか。何が出来ていなくて、どう、走り出すか。そんなことを考え直 …
川柳 【川柳】先生の嘘 今もまだ体温に 2013年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 個性というそれぞれを守るために、先生は嘘をついてくれた。貫いてくれた嘘は、僕のなかを生きていて、今を形成してくれている。「あした」とは、「明日」という目先ではなく「未来」のこと。余 …
雑記 明石妙見社 - ストレスを吐き出すことの出来る場所。 2013年2月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ツツジで有名な明石の妙見社。石田三成に仕えた軍師、島左近が尊像されている。明石の柳人として有名な助川助六さんの「どの鯛も明石で獲れた貌をする …
川柳 【川柳】杉の舞う日は宙に向く言葉たち 2013年2月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 最近の歳時記には花粉症を季語として採り入れるものもあるのだとか。降り続く雨はないという言葉もあるが、それにしても、春の来るまでのこの時期は本当に憂鬱なものである▼屋根の下の時間が …
雑記 組織が機能しているということ。 2013年1月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「これはいいな、書いて伝えたいな」と思うことであっても、自分の足元が固まっていなければ口先だけの人間になってしまう。「ブログに残したいな」と思うことであっても、優先すべきことは他に …
雑記 自分たちのいる線のあたりに。 2013年1月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 選られた言葉、行間の気遣いに触れて、まだまだを知る。期待値が高まると仕事をいただきやすくなるのかもしれない、けれど、期待以上を返すことはだんだん難しくなる。外交と内政のバランス。翼 …
雑記 書きすぎない文字と文字の間に。 2013年1月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会青年部の沼さんに教えてもらって発注していた南壽あさ子さんのLandscapeというCDが届いた。ご本人の奏でられるピアノと透き通る歌声が心をほぐしてくれる。世の中には色々な自 …
雑記 君と僕の間にあったもの。 2013年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」というマニュアル通りの過ぎていく言葉だけではなく、たとえばレジでの合計金額が777円だったときに、(あ、7並びですね)(ほんとだ、なん …
雑記 優先することのなかに、一つの命。 2013年1月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 年が明けて年度終わりが近付いて、属する団体のいくつかでも新しい人事が進められようとしている。様々な打診をいただくも、自分の立場は自分だけのものではないということを常にして、迷えば、 …
雑記 三日目の爪/土に水に光に。 2013年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 添うて花にすることが目的であるのは、去年も今年も変わらない。土に水に光となることを、一つ一つの行動にリミットを決めて取り組む。「こなす」と「つくる」の役割の違い、「残したい、伝えた …
雑記 君を守るためそのために生まれてきたんだ。 2012年12月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 無駄と決めつけたら、事態は変わらない。それが誰の目に滑稽でも、守ろうと想う気持ちは奇跡になるね。…なるよね。このブログを始めた頃と状況も大きく変わって、お読みいただく方もTwitt …
川柳 [川柳] 耳たぶに風 幸せの顔をして 2012年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ほんの小さな、ささやかな喜びを憶えていられるほうが、その人生は幸せに違いない。日常のなかに重なるそれらを綴るのに、この川柳という手段があって、今年はどれだけの幸を17文字に閉じ込 …
雑記 風に舞う、その怖さを刻む。 2012年12月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 波に洗われて石は丸くなるのに、人波に揉まれた心はどうしてこんなに刺々しくなるのか。見返りを求めるからしんどくなってしまう。今年はそうならないよう、自分の時間や心は、預けたい方向にだ …
雑記 とても知りたい術がある、とても担いたい役割がある。 2012年11月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知りたいのは、寝転ぶ。犬がオシッコをする場所かも。犬ならまぁいいか。後日、その場所で立ち小便をするおっちゃん。を、見かけた時の、背中のぞぞぞ …
雑記 数ある病気のなかで、唯一風邪だけが「引く」と書くその理由について。 2012年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「痔を引く」とも「肝硬変を引く」とも言わないのに、唯一「引く」と書く病気が風邪。「引く」には「吸い込む」という意味があり、古来中国では、邪( …
雑記 春を選びながら、年末の顔をする。どうかどうか、心をなくすことのありませんように。 2012年11月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい相棒がやってきた。【ポイント10倍<11/5(月)AM11:59まで>】【RCP】【RCP1209mara】【送料無料】パナソニック …
読書 笑とる仏 [写真・著/岩谷薫] ~ 加古川や姫路、播磨地区にお住まいの方にオススメの一冊 2012年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 丁寧な取材をして編み上げられた一冊の本に出逢って、同じ地を訪れたくなることを至福と云おうか。笑とる仏 [ 岩谷薫 ]価格:2,415円(税込 …
川柳 【川柳】コスモスもウロコも母のふところも 2012年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 秋桜の揺れる海、鱗雲の泳ぐ空。年末という慌ただしさを迎える前の、ほんのひととき、心を休ませてくれる情景。誰が近づいても、誰が見上げても平等に、もう、季節がここまで進んだことを優し …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone5でWifiが遅くなってしまった場合に見直したいルータの設定(URoad-SS10の場合) 2012年10月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 iPhone5になってから、URoad-SS10(wimaxルーター)との接続の調子が悪くなってしまいました。iPhoneからルーターには繋 …
雑記 器の大きさから得る教訓。 2012年10月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初めて訪れた病院の待合室。先生が大海原で釣り上げた鯛の行方は不明で、近づいて見ると、そこには小さな金魚が一匹、悠々と泳いでいるだけだった。その器の大きさたるや。思い込みは禁物。相手 …
雑記 お客さんが笑ってくれる、その理由になれたのならば。 2012年10月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「このお店、素敵でしょう?誰も知らないと思いますよ。隠れた名店ランキング一位になってたくらいですから」得意気な顔で接待をしている僕がいた。お …
雑記 うばー、ぼんどだ。ぎんもぐぜい、いいがおでぃでずねぇー 2012年10月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「うばー、ぼんどだ。ぎんもぐぜい、いいがおでぃでずねぇー(うわー、ほんとだ。金木犀、いい香りですねぇー)」秋花粉に苦しむ鼻で、金木犀の香りに …
雑記 水のトンネル潜るみたいに。 2012年10月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 乗り換えることなく、あえて鈍行で目的地に向かうのが好きだ。ひとつひとつの景色を認めながら、この空間にだけ存在する時間と空気を享受する。至福。宿の朝、並ぶ白飯と海苔、魚と漬け物。贅は …
雑記 雨は虹の卵だね。 2012年10月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「虹が見たければ、まず、雨の降ることだよ」傘の花が咲いて、重たきを行く駅前。この時はまだ、ほとんどの想像にない虹の空でも、ちゃんとちゃんと、それを見据えて口角を上げている人もいるに …
雑記 裏人生を歩むのは、もう止めよう。 2012年10月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 後ろ前、裏返しというプロセスを経た今朝のシャツのせいで、機嫌がよろしくない。「行動経済学によりますと」なんて語る僕はシャツの前後の区別もつかないし、「コトラーさんの考えた標的市場っ …
雑記 華麗なる朝を迎えて。 2012年10月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 クリーニング屋さんにいつも、カレーを食べた回数を言い当てられる。「ふふ、今週のそれはね、カレーうどんなんですよ」言い返してから(しまった。お姉さんはライスだなんて、これっぽっちも限 …
雑記 自分たちの時間軸で、相手の気持ちを塞がない。 2012年10月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 足らないことが多くて、ご迷惑をおかけしてばかり。「このままじゃアカンでー」「気合い、入れ直していこうぜ」警鐘なのに、それを優しく伝えてくださる方々のなんと多いことか。言いにくいこと …
雑記 ハロウィンの絵の裏に隠された驚愕の事実 ― 何がアクセルでブレーキか。 2012年10月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 どうしてうんこの絵なのだろうと、不思議な気持ちになった。前にまわって納得。あぁ、そうか、10月の君だったんだね。物事は、表裏一体。どっちが表 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …