雑記 良く言えば、それは信念。悪く言えば、それは頑固。 2014年7月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「直接的ではなくても、行間に悪口や蔑む言葉を使っては同じだよ」と伝えようと思うこの言葉だって、論にして書いてしまえば「お前が何を偉そうに」と …
同友会 ばたこさん、暑くても熱くなった。泣いた。 2014年7月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 暑がり、汗かき、ばたこさん。 この暑い七月、プレッシャーのかかるイベントが三つも続いた。仕事でも大きなピンチに直面した。それでも、会社のメンバーやお客さん、友人たちの理解と協 …
雑記 時間の元本、時間の利息、時間の借金、時間の返済 2014年7月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お金と時間は似ている。 足りなくて借りてくる。借りた以上は返さなければならない。借金体質の場合、いつまでも利息の返済に追われてばかりで、元 …
雑記 「あの人に頼んだら簡単にやってくれるから」にある、見えない幾年 2014年7月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「仕事の価値も分からずに無料でやらせるんじゃないよ」と憤っている人を見ると、それは価値をちゃんと伝えられていないあなたにも原因があるのではな …
雑記 CHAGEandASKAのファンクラブ休止 〜空はすぐ、こんなに青いのにね 2014年7月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「中の見える封筒はDMなどで効果的ですよ」「信書や大事な書類を送るときは透けない封筒で」なんて決まり文句は、全国のどこの印刷屋でも言ってるよ …
同友会 僕に時間をくれた経営者の皆さんのこと、僕に時間をくれた社員たちのこと、感謝 2014年7月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会で発表。忌憚のないご意見は自分の鏡になる、本当に有り難い、感謝。 ちょうど同じようなテーマで4年前の7月に発表した記録が残ってい …
雑記 7月危機がやってきた、ピンチはチャンスの裏返し 2014年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 経営者になって10年目のスタート、7月。毎年大きなトラブルは7月に起こっているような気がする。今年はどうだろうと思っていたら、やっぱり今年も …
雑記 自分の表現や発信が他を蔑んでいないか傷付けていないか想像する方法 2014年7月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 差別化について語るとき、僕は必ず他を蔑んではいけないという話をする。自分よりも劣るものを前に出して「あれと比べればこちらはこんなに優れている …
雑記 感情の総量、再び。カフェインの総量、増えすぎ。 2014年7月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 心がプラスになる出来事とマイナスになる出来事は、最終的にはプラマイゼロになるようになっている。そんなことを以前、感情の総量というタイトルで書 …
川柳 川柳句会のはじめての選者を終えて 2014年7月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふあうすと川柳社の本社句会で選者を務めさせてもらった。 川柳句会で初めての選者体験。披講の仕方に好意的な感想をいただけてホッとした。1時間での選はやっぱり厳しかったな。選ぶ側 …
同友会 【西端語ります】中小企業家同友会西神戸支部ブロック会「経営に生かす言葉の力」 2014年7月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会のブロック会で、表現力についてお話させていただきます。 「どんな言葉にも裏と表がある」ということ、その言葉の使い分けが心遣いにな …
雑記 熱意は暴走と表裏一体 ~ワンマン社長の暴走とイエスマンたちの迎合と 2014年7月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とある場所でミニ講義のようなものをしてほしいと頼まれた。論じるほどのものも持っていないし、経験を話しながら自分はどう向き合ってきたのかという …
雑記 実業の反対語である虚業という概念について 2014年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 学生13人が文章の書き方や取材のコツを質問。あさのさんは、「小説は五感で書くもの。野球の話なら実際にボールを握り、感触を確かめた」とアドバイス。「自分が経験していないと、作品は生み …
雑記 CHAGEandASKAと岩松大樹選手と ~美しいお辞儀の仕方に思うこと 2014年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 CHAGEandASKAについて、サッカーの元日本代表・岩松大樹選手が語ってくれた。 「コンサートの最後に、スタッフの名前が映画のイン …
情報 [欲しい]ファミレスでの打ち合わせに便利。車載したいモバイルインクジェットプリンタPX-S05 2014年7月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 持ち運べるプリンタPX-S05をエプソンが発売開始する。 PX-S05W【税込】 エプソン A4対応 インクジェットモバイルプリンタ( …
雑記 過ぎてしまえば、夏は切ない。過ぎる前には、夏は重たい。 2014年7月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 見上げれば梅雨の空、見通しは台風の襲来。 それでもセミは待ちきれず、もう、明石公園で夏の始まりを告げていた。 http://youtu. …
川柳 選び方も個性。僕には僕の心の色がある ~ふあうすと川柳句会の選者 2014年7月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人前に立つことは好き。 1をnの人に伝えられて効率がいいし、相手の顔色に意識を向ける必要もない。緊張して当然という環境なので、ある程度の失 …
業務日記 好対照なふたつを伝えるとき、自分の価値を下げないために使うべきではない言葉 2014年7月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 117と177はどちらが天気予報でどちらが時報だったか。覚え方には色々あるけれど、無理に両方を覚えようとせずとも、一方だけをちゃんと記憶して …
同友会 会場下見行ってきた! 兵庫県中小企業家同友会青年部キックオフ会於西明石キャッスルホテル 2014年7月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 7月24日に行う「兵庫県中小企業家同友会青年部キックオフ会」の会場下見、西明石キャッスルホテル。 スピーカーの位置を確認したり、照明を …
業務日記 話をしながら、瞳をのぞく。理解はどうか、熱は伝わったか、未来を見たか、自ら動くか。 2014年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これから決算書を作っていく必要はあるものの、会社として、ひとつの期を終えることが出来た。生き残ることが出来た。そして七月一日。経営者として1 …
雑記 端っこ、端正、極端、端ちゃん、端雅、端厳、端号、端子 2014年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「端っこ」という言葉を聞くたびに複雑な気持ちになる理由は僕の名前である西端に「端」という字が含まれているからで、「端正」という言葉を聞くと妙 …
同友会 ふあうすと川柳社で選者を務めること、同友会で報告をすること、同友会でマイクパフォーマンスをして暴れること 2014年6月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふあうすと川柳社は、昭和4年に神戸に誕生した川柳結社。川柳六大家と呼ばれるうちの一人、椙元紋太によって結社された。前川企画印刷でふあうすと誌 …
雑記 理論は感性と感覚の統計学 〜ビジネスと商売の違い 2014年6月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 理論は絶対で感性は曖昧で。それでも、感性という土壌があって理論への納得や共感があるのだと思うし、色の区別できる程度に水で溶いた絵の具のような …
ブログ論 3つのブログを更新し続けることによって中小企業の社長が得た3つのメリット 2014年6月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何かを発信しようとしても、ほとんどの人は細部までは読んではいない。 それでも、何かを発信し続けようとする継続の姿勢は「頑張ってるよね」 …
雑記 JR須磨海浜公園駅前で食べるメロンパン、心ある接客 〜想いある差別化、デイリーヤマザキにて 2014年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 JR須磨海浜公園駅は出来たばかりの駅で、これまでの町並みに、これからの期待が広がり始めようとしているところ。南側には須磨水族園があって、北側 …
雑記 職業の与えるイメージ、職業に抱く僕たちの想像 2014年6月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あるイベントの打ち上げで、テレビ番組でも活躍されている女性タレントさんたちと飲みに行ったことがある。 場を和ませるトークは無論、食べ過ぎない程度にバランスよく食事を摂ってプロポー …
動画 SONYのCyberShot「DSC-WX350」で撮影した満月と阪神電車9000系の動画と 2014年6月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 光学ズーム20倍に対応したソニー Cyber-shot DSC-WX350をお借りしたので、その撮影画質や使い勝手について。 ソニー …
雑記 裁くのは法、償うのは本人、許すのは周囲、許してほしいのは僕たち 2014年6月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「また呼ばれるでしょうね、そのうちね」との有野の発言に加藤は、「ヤツが帰ってきたら、呼ばれるのかな」と相方・山本圭一を思わせる発言をした。 …
雑記 上手にフォークやナイフを使うことよりも、笑って「おかわり」を言える自分でありたい 2014年6月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 口角を上げて笑うことを意識している人に会うと、自分のトークでは自然な笑みをこぼしてくれないのだなぁという気になる。 [川柳]ジョーカーのい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]遠い日の転がって来るラムネ玉/長浜美籠 2014年6月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 遠い日の転がって来るラムネ玉 長浜美籠 三省堂現代女流川柳鑑賞事典 回顧する夏の日を象徴するのはラムネ瓶。舌に触れるビー玉 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …