iPhone/モバイル/PC/NET 口下手だから営業は出来ないという話が人を傷付ける ~営業マンの物語、営業刑事は眠らない 2014年11月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「口下手だから営業は出来ない」という話を聞かされるたび、嫌な気持ちになる。 営業は口先でやるものだとは思っていない。売るのではなく選ば …
iPhone/モバイル/PC/NET 雑誌の付録にSIMカードがついてくる時代! 2014年11月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デジモノステーション2015年 1月号増刊 『SIM PERFECT BOOK』(シム・パーフェクト・ブック)にはmicroSIMカードが付録でついてくる。データ量は500MB、利 …
動画 相手を許せなくて苛立ってしまうときは、クマの着ぐるみを着た犬の動画で癒されることにする 2014年11月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「神戸は海と山が近くて素敵ですね」と言われるたび「こんな小さな街なので、人間関係を上手にやっていかないと商売は途端に立ち行かなくなります」と …
業務日記 紙は触れて匂って決めてください ~神戸の印刷屋からの提案 2014年11月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「わかるーーーー」と思いながら読んだ記事をご紹介。 さわり心地とにおいがいい辞書はどれか - デイリーポータルZ:@nifty …
雑記 高倉健さんの遺してくれたことのひとつだね ~雪解けの黄色いハンカチ 2014年11月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 俳優の高倉健さんが亡くなった。 映画「網走番外地」「幸福しあわせの黄色いハンカチ」「鉄道員ぽっぽや」などで男気のある寡黙な人物を演じ、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
業務日記 お客さんは見せかけの安さよりも実質的なコストパフォーマンスを意識する 2014年11月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 契約書でもお客さんとのメールのやり取りでもそう。 僕は「ただし※※に限ります」という表現の仕方はしないようにお客さんにアドバイスをしている …
iPhone/モバイル/PC/NET アイデアを出したりブログのネタを考えるのに使うマインドマップiPhoneアプリ「SimpleMind+」 2014年11月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 アイデアを出したりブログのネタを考えるときはマインドマップを活用することが多い。iPhoneでいえばSimpleMind+ (マインドマップ …
業務日記 外食は身体に良くないと言い聞かされた子どもの心はどんな風になるのだろう 2014年11月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外食だから健康に良くないとか買ったお惣菜で家族に申し訳ないとか、一義的には正論なのかもしれないけれど、その商売に携わるご本人とご家族を他を傷 …
業務日記 名刺交換をした後に送られてくる手書きのお礼状は、もういいんじゃないかなって思ってる 2014年11月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 誠意や感謝を伝えるというのは大切なことだと思うけれど、皆が同じようなことをしていると、いかにも型にはめようとされている感じがしてしまう。「出 …
業務日記 相手が思う通りに動いてくれないときは、相手の話を箇条書きにする習慣を持つ 2014年11月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 我慢できないこともあるし、変化してほしいと思うこともある。そうして「ダメだよそんなんじゃ」と口走れば後の祭り。売り言葉と買い言葉の応酬が続い …
業務日記 スターバックスのメニューで見つけた唯一の日本語とお冷やのタイミングと 2014年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 スターバックスのメニューを眺めていて気付いたのは「抹茶」以外は全てカタカナであるということ。カフェは洗練された人が行くところというイメージが …
業務日記 結果とプロセスの両輪があって、組織は強くなっていく 2014年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 年齢の離れた先輩の意見で方向が決まってしまう議論は退屈だけれど、近い年齢同士で正解のないことを語り合うのはとても面白い。 たとえば僕は …
雑記 ピアノの演奏を人前で披露するということ ~YESから始めてカタチにしていく 2014年11月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 表現力のルーツになっているのは親が20年もレッスンに通わせてくれた「ピアノ」だし、経営者のルーツになっているのは親の「商売人」としての姿だと …
雑記 洒落た食器を売るお店に来て君は、どんな料理が並ぶのを想像して笑ったんだろう 2014年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 朝までは元気だった人が、自ら命を閉じて、夕方。 警察の検視が終わって落ち着きを取り戻した場所に向かうと、何事もなかったかのように人々は …
業務日記 雨降って地固まるという結果論ではなく、降った雨で地を固めるという意思 2014年11月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 雨降って地固まるという結果論ではなく、降った雨で地を固めるという意図的な振る舞いが必要なこともある。 起きていることにすべて意味がある …
業務日記 上とか下とかじゃなくて【次】だと思う感覚のこと 2014年11月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「上とか下とかじゃなくて【次】なんだと思いますよ。りんごジュースの次がオレンジジュースなら可愛い。でもこれが高級ワインだと調子に乗ってるとい …
雑記 知識も大事、ただ、知識よりは物語が大切 2014年11月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 溺れている人は助かろうと手足をばたばたさせる。それが一生懸命であるということ、本気であるということ。その必死さに周囲は手を差し伸べるのであって、悠々と水面に浮かぶ人間に救いの手が伸 …
業務日記 商売に政治のスタンスは持ち込まない ~他山の石以て玉を攻おさむべし 2014年11月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ネット上のとある論争。経済論の一つとしては正論だと思うけれど、起業論にしてしまうのはヒステリックな気がする。 あなたと私は違うという妬 …
業務日記 神戸のコピーライターの仕事 〜ライディングのコツは制約を作ること 2014年11月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週末は経理や制作といったデスクワーク中心の仕事をしていることが多い。制作といっても文字入力や企画書作成、コピーライティングと行うことは多岐に …
動画 日常から逃避して無を心の肥しにする ~パンダだって脱出したくなる動画 2014年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 こんなにつまらないことをして一日を過ごしてしまった、と思う後悔は、数か月後には情景のひとつとして焦がれるようになる。月並な言い方をすれば無駄 …
動画 優しい犬の瞳に教えられた「助けること」「与えること」 ~忘己利他の気持ち 2014年11月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助けてあげたら助けてもらえるんじゃないか、そんな見返りを求めてしまう自分はまだまだ未熟。与えて、与えて、与えて、それでいいじゃないかと言葉に …
ブログ論 伝えることを一生懸命に、継続していきたい 〜ブログの月間PVが18万を超えた 2014年10月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ASKAさんに関する報道はやっぱり気になる。 「しばらく」を覚悟した絶望のころを思えば、今は少しだけ未来を待てる境地になった。 …
雑記 言葉や音符を増やしていきたいと思う、月末の、少し息苦しい風のなか 2014年10月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新幹線の車窓から眺めるそれぞれの生活を想像するのが大好きだ。 自分の住む町よりも都会であれば、どんな便利と娯楽が身近にあるのだろう。自 …
動画 父親と息子の台所ライブ動画 2014年10月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そこにある何かを楽器に見立てて音を鳴らしたことはきっと誰にだってあるだろうし、気取った顔をしてパフォーマーになりきったこともあるだろう。 「お母さんがいない間にな」と、男同士 …
読書 詩情の力は小さくて、それでも強大な力に対抗する「よすが」になる(谷川俊太郎さん) 2014年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんの「詩を書くということ」を読む。 僕は、詩情、ポエジーってものをすごく広い意味で捉えたいと思っているから、そういうも …
雑記 もしも経営理念がそのまま会社名になったら 2014年10月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 理念や理想を象徴した社名も格好良いけれど、理念がそのまんま社名になった会社というのも面白い。 【旧】もしもん株式会社↓【新】株式会社あなたの幸せが私の幸せ世の為人の為人類幸福 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
雑記 批判には世界を変えるチカラがあるけれど、ひとの名前を呼び捨てにするのは勿体ない 2014年10月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 twitterやFacebookが一般的なものになって、いろんな意見に触れることが出来るようになった。テレビや雑誌、メディアというフィルター …
動画 稲葉篤紀選手と金子誠選手の現役引退に ~伝説と感動は受け継がれて新しいチカラの源になる 2014年10月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2014年プロ野球パリーグのCSが終了して、ソフトバンクホークスが日本シリーズへと駒を進めることになった。善戦した日本ハムファイターズの今シ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …