業務日記 すごい人の共通点 ~踏みとどまって「ありがとう」や「まだまだ」を伝えられるか 2015年9月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「すごい」という言葉には「恐ろしいほどすぐれている」や「程度がはなはだしい」「常識では考えられないほどの能力をもっている」というような意味が …
雑記 犬が家にいて、一緒に過ごすことのできた幸せだった日々は今も僕の温度になって生きている 2015年9月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「機長には機内の全生命を守る責任がある」 とてもいいニュース、乗客の方々のコメントをまた素敵なものだ。 (CNN) イスラエルか …
雑記 当たり前に過ぎていく景色と時間を浪費することのないよう、想いの温度を抱くことを大切にしていきます 2015年9月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 39歳になりました。 これまでを感謝して、これからを想像する節目の一日。自分のために時間を割き、自分のために祝福をしてくださったすべて …
同友会 写真の父も笑っている。笑ったままの父は、ずっと動かない 2015年9月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今夜、同友会をアピールする集まりで、報告と懇親会の司会をすることになっている。 「学び」と「気付き」と「刺激」という言葉は抽象的で人に響か …
業務日記 「そういう商品」が「僕たちの商品」になる、実地で触れた生産者の方々の想い 2015年9月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うちのメンバーと紙漉き体験に。 紙をつくるプロセスをビデオで学び、働いている方にインタビューして苦労を知る。その想いを伝えてい …
雑記 僕を優しくすることは、誰かに優しくなること 2015年9月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コンクリートの森を見上げると羊たち。 ひとの気持ちを優しくしてくれる景色は街にも必ず訪れて、たぶん、僕たちは気付かないままに毎日を浪費している。見上げてばかりいても置いていか …
業務日記 期待の下を潜ってしまう残念と、虫たちの見上げて歌う秋空と 2015年9月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 社内のこと。 期待値を下げて跳び越えてきやすいようにしていたのに、その下を潜ってきたことは残念だった。すべての指示を出してしまえば指示待ち …
雑記 震災からしばらくして、神戸に灯の戻った日を思いだした 2015年9月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 憲法の前文があって、憲法の9条がある。そうして、それらの憲法を最高法規として各法律が存在するのだということを改めて考える。僕は商売人なので、 …
業務日記 リーダーの言葉、管理職の言葉 2015年9月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 こんなことをしたらダメだよ、という語尾に支配されて窮屈な道を歩くよりも、こんな風になれたらいいね、という希望に満ちた先を思い描いていく。リーダーなのか、管理職なのか、役割を意識して …
読書 本に囲まれて生きる日が先か、床が抜けてしまう日が先か ~穂村弘さんの「にょにょにょっ記」を購入 2015年9月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 にょにょにょっ記を購入。穂村弘さんは歌人なのだけれど、自虐的なエッセーが面白くて大好き。最初に読んだのは絶叫委員会 (ちくま文庫)という本だ …
雑記 音楽で食っていく夢は叶わなかったけれど、伝えるチカラの根っこにはやっぱり 2015年9月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ライブを終えた。楽しかった。演奏を終えてすぐ、他のバンドの方が握手を求めてきてくれた。「あのピアノの演奏の意図はこういうことですよね?」と質 …
動画 優しい猫の動画を観てから書いた原稿の行方 2015年9月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Chromeがバージョンアップして、たしかに体感できるくらいに快適になった。 Googleが、Chrome安定版の最新バージョン(バージョン45)では、Flashコンテンツの …
雑記 マラソンに音楽に、いろんな挑戦充実してる 2015年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 本番2日前に新しい曲を演ることが決まってアタフタするのも楽しいわけで。4時間ぶっ通しで練習中、さすがに腕と手首がくたびれた。 レベルの高い人に引っ張られていく感覚がたまら …
情報 ライブ出演のお知らせ 2015年9月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 バンドでライブに出演します、ピアノ(キーボード)を弾きます。 当日ふらっと来ていただいて入れるようになっていますが、ご不明の点はお気軽にどうぞ。興味・お時間がありましたら是非 …
情報 全国蔵元29蔵大集合、日本酒試飲会 in 明石 2015年9月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 全国の29蔵が集まって明石で行われる日本酒試飲会in明石。 主催の岩井寿商店の岩井さんは同友会の先輩にあたる方で、このイベント …
雑記 お前のお父さんお母さんは、身体に悪いものを作ってるって聞いたぞ 2015年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そういえば最近、もぐら叩きのゲームを見かけないような気がする。そんな遊戯施設に足を運ばなくなったからなのか、本当に数が減っているからなのかは …
雑記 今年もまた、逢えなかったね 2015年8月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月末終えた、くたびれた。 今月は本当にハードだった。ハードだったけれど、毎日、朝か夜にはジョギングを継続することもできた。書く仕事も増やすことができた。後半はさすがに厳しくて …
雑記 リレーマラソンに参加、楽しかった、目標をクリアできた、でも少しだけ悔しかった 2015年8月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 以前から興味のあった、同じところをチームで交替しながら走り続けるリレーマラソンに参加。 42.195kmのうち、自分が担ったの …
業務日記 表現力を磨くために大切な想像力 ~上から目線の言葉と、共感の生まれる言葉と 2015年8月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「言葉はいつまでも、一つの母国である。魂の連帯を信じないものたちにとっても、言葉によるつながりだけは、どうかして信じられないものだろうか?」 …
業務日記 初物の金額にケチをつけるような、無粋な真似はしない 2015年8月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 セミは虫たちに主役を譲って、月は歌われるための顔をして宙に浮かぶ。最高気温が30度を超えない日が続くのを天気予報で見つけると、本当に夏が終わ …
業務日記 ひととの繋がり、気配を大切にするということ。ひとの悪口を言わないようにするということ 2015年8月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 想いを伝えることと同じくらいに商売で大切なことは、人の気配をさせることだと思っている。論が正しいのであれば、人が集まり、人の集まるところにお …
業務日記 自分から語るのではなくて、相手から聞いてもらえるようにする会話の工夫 2015年8月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 仕事がなければお金もない。お家騒動がバレてはいけないので自分が経営者になったことも明かさない。勢いだけで社長になって20日目、銀行からかかっ …
雑記 膝をついて窪んだ場所に植えた種 ~夏と秋を分ける線に 2015年8月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夏と秋を分ける線を目撃した。 夏の空気を洗うような夕立の雲が過ぎてしばらくすると、思い思いに虫たちが秋を奏で始める。夏の終わり …
読書 小さな秋たちが打ち寄せるようにやってくる、高くなる空に本がますます読みたくなる 2015年8月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 芥川賞を受賞した羽田圭介さんの作品スクラップ・アンド・ビルド、同じく芥川賞作品である絲山秋子さんの沖で待つ、歌人の枡野浩一さんの短歌小説すれ …
動画 新幹線の7分間の奇跡 ~おもてなしの心と標準化の仕組みと 2015年8月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 東京駅に到着した新幹線の、折り返し発車するまでの7分間で行われる清掃の様子が評判になっている。 https://youtu.be/kt …
雑記 教えられたように教えているときに気がつくこと 2015年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 教えられたように教えているとき、あの人もこんな風な想いで僕に接してくれていたのだな、至らぬ僕をこんなにも我慢してくれていたのだな、繰り返してしまう僕をこんなにも許してくれていたのだ …
業務日記 失敗とは人間味のこと 2015年8月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 継続して生まれたものは「こんな風にしたからうまくいった」という武勇伝ではなく「こんな失敗をいくつも重ねた」という情けのない話ばかりだ。ただ、失敗は相手の共感を呼ぶことができる。共感 …
雑記 バンドの練習日、音符たちの助けてくれるものは 2015年8月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「バンドの練習日なので楽譜を取りに帰った」と書けば、練習のあることがわかっていて持って出るのを忘れたのかとバレてしまいそうだし、「楽譜を取りに帰ったが、何処にあるか分からずしばらく …
業務日記 僕が経営者になって最初にしたことは、隠ぺい工作と変更でした 2015年8月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年で何日か、自分にだって褒めてほしい日がある。 板宿、アーケードにも降り込んでくる大雨、税理士さんとの決算に関する打ち合わせ終了(よ …
川柳鑑賞 お盆と終戦記念日が重なったのは歴史の偶然 2015年8月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕暮れにヒグラシの気配を感じて調べてみたが、お盆と終戦の日が重なったのは偶然らしい。こんなにも物悲しい景色が全て同じ日にあるというのも不思議なことだ。 セミは動物としての本能だけ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …