雑記 鉄分補給してきた! 山陽電車の鉄道フェスティバル2015 2015年10月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 山陽電車の鉄道フェスティバル2015に立ち寄ってきた。 新型車両6000系が近々デビューするとあって、50年選手となる3000 …
雑記 選ぶとは選ばないこと ~川柳コンテストの審査員を務めて 2015年10月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昔、とある人を想って「祈ってますからね」と伝えたところ、「自分には特定の信仰がありますので、それ以外への祈りはやめてほしい」と返事をされてし …
業務日記 Googleに評価される文章の書き方 2015年10月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 早朝に呟けば「徹夜ですか」と労ってくださり、昼間に更新すれば「夜は会議ですね」と察してくださる。ブログの毎日更新にこだわる僕が、24時直前に記事をアップすると「夜遅くまでお疲れ様で …
雑記 持つ者を羨み、持たない自分を僻み 2015年10月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 持っていない僕は、持っている人を羨む。冗談の顔をしてその話題をすり抜けていくけれど、本音では聞きたくないと思っている。 僕がそうなのだから、同じように、されて嫌な人だっているだろ …
業務日記 神戸で一番さん付けをされる会社になれば、ブランディングは成功したと言えるのだろうか 2015年10月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前川企画印刷のことを、「神戸で一番さん付けをされる会社」だと僕は書いて、その理由を問われる会話の流れに持ち込もうとする。答え方はいつも決まっ …
情報 第5回芦屋川プロジェクト2015・芦屋みどりの音楽祭に出演が決まりました 2015年10月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 第5回芦屋川プロジェクト2015・芦屋みどりの音楽祭に出演が決まりました。 出演アーティスト&スケジュール|芦屋みどりの音楽祭兵庫県中 …
雑記 ふるさと納税と14,276日目の想いと 2015年10月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分が生まれた1976年9月16日から数えると、2015年10月17日は14,276日目になるらしい。 今日は何日目? これまでの人生で最良の日、最悪の日。そこから下っ …
業務日記 これが本気で、これが仲間なのかと思って失望した一日 2015年10月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分で決めた「こんなもんでいいか」なんてものは、周囲から「よくやった」と評価されることはない。自分が壊れるくらいまで必死にやって、周囲から止 …
雑記 帯の向こうの不確かに 2015年10月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とぅくとぅくと漁船たちは朝を震わせて 橙の帯は少しずつ星を白く消していく 鳥たちはもう、今日を歌いはじめた ここには何もないけれど 何もないことの幾年 在って いま パチンと …
業務日記 「手法」は「勘」を否定するけれど、「手法」は「想像」には及ばない 2015年10月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ガラケーからiPhoneに機種変更した母親が、LINEのスタンプ機能が楽しい楽しいと言って送りつけてくる。物事の価値はすべて数値で表されると …
業務日記 prideには「誇り」の意味もあれば「思い上がり、うぬぼれ」の意味もある 2015年10月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 結果を出している人に憧れて、継続を始めて、結果を出している人の10分の1の努力もしないあたりで、「あれにはなんの効果もなかった」という人は、 …
iPhone/モバイル/PC/NET 表現者のためのiPhoneアプリ制作会社、出版社であり続けたい 2015年10月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 8月のリレーマラソンに参加して以後、あまり長距離を走っていなかったので今日は長めのコース。走り終えてRuntasticで計測した距離を確かめ …
雑記 終電の終わった時間に、明石から姫路まで、夜通し一緒に歩いて達成感と自信を得ませんか 2015年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 日経ビジネスアソシエ2015年11月号の付録が万年筆だった。 本当はもっと万年筆で文章を書きたいのだけれど、以前、カバンの中で万年筆を …
雑記 未来は今を、恨めしく思うだろうか 2015年10月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 虫だけが秋を歌って、海峡を渡る汽笛がかすかに聞こえる。やがて朝のバイクがやってきて、カラスたちが存在を知らしめるような声で街を賑やかにする。明け方の4時や5時くらいにはいつもtwi …
業務日記 名刺交換を終えた相手に送るお礼状の文面が、誰にでもあてはまるものになっていないだろうか 2015年10月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 株式会社虎屋さんが休業するにあたって、ウェブに掲載した文章が「商売人の鑑である」とネットで話題になっている。 赤坂本店、および虎屋菓寮 …
業務日記 負のスパイラルからの脱出 2015年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「日本が勝った」とか「日本人がノーベル賞を受賞した」とか、世界に日本の何かが認められると心が揺さぶられて涙が溢れてくる。何かを無性に頑張りたくなってくるのだけれど、「何か」と書いて …
雑記 忙しく見えても、暇に見えても 2015年10月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忙しい印象を与えてしまって先方にお気遣いをいただいても申し訳ないと思うし、そこまで暇だと思われているのかということに気付いて腹立たしくも思うし、自分がどんな風に見られているのかとい …
業務日記 内輪ことばの勉強会やセミナーに決して参加しない理由 ~知らない人への想像力 2015年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いろんな勉強会やセミナーに誘われるけれど、その会に参加した人たちだけが理解できる言葉を、その会に参加したことのない人の前で使っている集まりに …
雑記 kiss-fmの懐かしい記憶、神戸の夜明け 2015年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「kiss-fm ジングル 夜明け」で検索したら、この記事が一番上に表示されるようになっている(表示されるように記事を書いた)。 夜明けの神戸、Kiss FM KOBE、90 …
雑記 心に芽のある限り 2015年9月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 波が落ち着いてから漕ぎ出だすのも、波の向こうの安寧を求めていま出立することも人ぞれぞれの選択。正解のないことの相談を受けると答えに悩む。背中を押してくれる人がいる間が華かもしれず、 …
同友会 仲間と過ごす、くだらない会話ほど 2015年9月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人の集まる場所に行くことは仕事のひとつ。いつも見られ方を意識している、それは相手が誰であっても。 理解して、アホなことを言っても許してくれる笑ってくれる、そんな仲間た …
雑記 カムチャッカの若者への想像と、今を与えてくれたすべての歴史への永遠の敬意と 2015年9月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今、ここにいて、同じ時間のカムチャッカの若者を想像させてくれるのは詩の魅力のひとつなのだけれど、現代詩の比喩は極限の向こう側に行きすぎてしま …
川柳鑑賞 中秋の名月。虫たちが静かに奏でてる、道行く人も黙って見上げてる 2015年9月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何かの記念日を祝日にするのも良いけれど、一年に一度だけ、テレビやラジオのない日があったらどうだろうと考えることがある。中秋の名月。虫たちが静 …
業務日記 頑張ってる自慢は足らずの裏返し 2015年9月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 匂いというか雰囲気というか醸し出しているものというか。 インプットに走っているよりは、アウトプットに試行錯誤(悪戦苦闘)している人の方が愛される確率が高いような気がする。結果 …
雑記 下手くそな分だけ、もっと鍵盤に向かえる ~ピアノは一番の理解者だった 2015年9月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 10月26日の本番に向けて、新曲の練習開始。うまくいけば、同じ週の10月31日と11月1日も人前での演奏の機会をいただけるかもしれない。 …
業務日記 僕が投げ返しやすい場所に投げてくれた、オリンピック代表とのキャッチボールの思い出 2015年9月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 チャーハンに対する好みは人それぞれだ。 彼がうまいと評するあのお店のチャーハンが、彼女からは酷評されることもある。それでも店主は、味付 …
業務日記 上手くいっても駄目でも価値になる、失敗に向かう考え方 2015年9月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人の役に立てたら嬉しい。 そしてその「役に立てたな」と思うことのほとんどは、何処かのお偉いさんに言われたことでもなく、ぶ厚い本に書いて …
雑記 会者定離、生者必滅、生死不定、生死無常 2015年9月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知人友人家族、繋がりのある誰か。 病気になれば、当然に心から快癒を祈る。元通りになることを信じて疑わない。ところが、時々、カウントダウンの針の音が聞こえてくることがあって、そ …
業務日記 理屈や理論ではなく感情でひとは動く ~販促のテクニックよりも先に、共感という原点をいま 2015年9月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 伝えているつもりでも、伝わっていなければ意味がない。伝えているつもりでも、誰もいないところで旗を振っても仕方がない。売ろうとする気持ちは見透 …
情報 明石の海苔といえば鍵庄さん、今年も川柳コンテスト審査委員長を務めます! 川柳コンテストに入選するコツとは? 2015年9月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今年もまた、鍵庄さんの川柳コンテスト、審査委員長を務めることになりました。 鍵庄(かぎしょう) - ご贈答にぴったり!こだわりの一番摘 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …