業務日記 どれだけいいことを書いていても、普段の人柄がすべてを壊す。言葉が足らなくても、普段の人柄が足らずを補う。 2016年5月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 どれだけいいことを書いていても、普段の人柄がすべてを壊す。言葉が足らなくても、普段の人柄が足らずを補う。僕は販促の仕事をしていて、お客様のお …
情報 月末の事務作業を楽にしたい大人たちへ送る封筒の『スチック糊』『テープスチック』『ハイシール』の違い 2016年5月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うちのメンバーたちが一生懸命会社のブログを更新しています。「神戸で一番犬の好きな印刷屋」と名乗っているのに、バナーの写真は猫です。このあたり …
業務日記 「一流でもないくせに相手を一流にしてみせますよ、なんてセミナーをやってしまう三流のための二流になれる営業セミナー」を開催したらどんな反応があるだろうか 2016年5月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「一流の営業マンになれるセミナーですよ、ぜひお越しください」という招待を受け取る僕は、つまり一流ではないわけで。しかしながら、本当の一流営業 …
業務日記 雨風に耐えて窓を開けている、誰かの想いを繋ぎ合うものは何か 〜言葉の仕事、書くを生業とすること 2016年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 生業のために言葉を選んだのではなく、伝えたくて大切にしてきたものが生業となっただけのことだ。想像を喚起する言葉、または詩歌。すべてを書いてし …
業務日記 「部屋を散らかさないで」と「部屋を綺麗にしておこう」の違い ~中小企業の出口戦略と製品ライフサイクル理論 2016年5月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出口戦略、撤退の時期。何かを始めたら、それを終えるべきタイミングがある。うまくいっているものでも、いつまでもうまくいき続けるわけではない。コ …
業務日記 プリントアウトして作る折り紙の「鯉のぼり」と「兜」をこどもの日にぜひ 2016年5月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前川企画印刷のブログではプリントアウトして何かを作ろうシリーズが大人気。もうすぐこどもの日なので、「鯉のぼり」と「兜」を無料公開中。連休中に …
業務日記 商売は相手の高さに膝をつかなければ 〜ライティングだけではなく撮影のご依頼が増えてきたことについて 2016年5月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪、難波、通天閣周辺での撮影取材。 最近は文章だけではなく、撮影も一緒に頼まれる機会が増えた。曰く、格好良い写真や動画を頼める人は多 …
雑記 「おまえとメールしとうないわ」「いまに始まったことじゃないやん」 2016年4月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「今日は混雑しているので2時間待ちです」と言われ、その後空いている皮膚科を探し続けて2時間以上(未だ見つからず)。— 西端康孝 …
情報 明石のつつじの名所、妙見社は庭園以外にも俳句や川柳の句碑があって見応えあり! 2016年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石駅から徒歩10分ほどのところにある妙見社はつつじの名所。「六甲の空を舞い終へ鳥帰る」という濱田漁子さんの句碑(俳句)や「どの鯛も明石で獲 …
業務日記 想像して、創造する。そして、伝えるための言葉を選る。 2016年4月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 それを贈りたいと思ったお客様が、そのまた向こうの誰かにどんな風に渡したいかと想像し、贈られた方はどんな風にそれを飾りたいと思うのか、想像する …
業務日記 水の流れてくる場所に心を置いて、耳を傾けて 2016年4月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ライティングの締切と月末の事務処理が重なってバタバタ。そうだった、4月の平日は早く終わるのだった。それでも、todoが積み上がると、片付けなければならないという意識が強く働いて、同 …
雑記 「想」から始まっている、それでいい 2016年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「祈りなんて何の役にも立たない」とは、巡るその先を想像することのできない、なんとも寂しい意見だなぁと思う。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016年4月 …
業務日記 今日の言葉が永遠の基礎となることを 2016年4月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 完全に伝わることはないとわかっている。言語。それでも、ぎりぎりまでを攻めて、響け、と念じている。言葉。職人たちの研ぐ光にも似て、僕たちは今日の風の色を置き換えて刻むことをやめようと …
情報 住んでいる住所を選択するだけで、その地域の揺れやすさや地形の種類を教えてくれるサイト 2016年4月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 住んでいる住所を選択するだけで、その地域の揺れやすさや地形の種類を教えてくれるサイトがある。 揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機:朝日 …
雑記 バケツ会議に僕たちはどんな夢を見るのか 2016年4月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立派な机と椅子に座って、予定調和の議事を追いかけていく会議は面白くない。バケツに新聞を敷いて、方向性や足らずを話し合ってみる。不完全な形式を「どうして不完全なのだろう?」と考えなが …
動画 岡崎体育さんの「MUSIC VIVEO」のMVがめちゃくちゃ面白かったので、すべてのクリエイターに笑ってほしい 2016年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 岡崎体育さんのデビューアルバムに収録される「MUSIC VIDEO」のMVがめちゃくちゃ面白かった。笑えた。 https://yout …
雑記 僕は僕の言葉の上に立って僕の明日を 2016年4月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 社会保険事務所に立ち寄って随時改定の手続き。 事業主である以上、こういった事務仕事や手続きは必ずやらなければならないのだが、作業仕事はどうしても始めるのが億劫だし、終えたら終 …
雑記 目的地はどこ? 辿り着きたいのはいつ? 守りたいのは誰? 2016年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ずっと泳いでばかりもいられない、かといって、休んでばかりでも置いていかれてしまう。目的地はどこで、辿り着きたいのはいつなのか、ゴールの瞬 …
雑記 小さな小さな小さな存在であるひとりは、旗を振って感謝を繰り返すことで生きていられる 2016年4月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「こんなことを事業展開していきたい」「あんな風になってみたい」という想いを言葉にすると、不思議とそれに関係する話が舞い込んでくるようになる。 …
業務日記 お店や会社の入口に! 動画で紹介するカッティングシートの上手な貼り付け方 2016年4月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カッティングシートは「貼り付けるのが面倒」「どんな風にデザイン・印刷・注文して良いかわからない」という問題がありますが、神戸の前川企画印刷で …
雑記 見てるからしんどいんだ、信じてるから祈るんだ 〜商売人なりの貢献の仕方を 2016年4月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 九州の地震。テレビで流れてくる悲惨な状況をずっと見ているからしんどいんだ。いま、出来ることは祈ることだろう。そしてお金を送ること。長期的な復 …
雑記 幾らかを寄せては祈り続ける 2016年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 父親の死去、愛犬たちとの別れ、そして震災。 うまくいかない仕事のことや、誰にでもあるような甘酸っぱい青春のいくつかもあるけれど、これまでの人生で色濃く涙と結びついたのはやっぱ …
雑記 滋賀のお客様からいただいたお土産と、自分という人間に時間を割いていただける感謝と 2016年4月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 滋賀からのお客様をお迎えしての会食。「滋賀」からのお客様のお土産。「滋賀」からの…。 今回は神戸、次回は滋賀と、お互いのホーム …
業務日記 生きていくっていうのは人を巻き込みながらやっていくということだ 2016年4月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日までと同じで良いわけがなく、守るものは守って、捨てるものは捨てて、適応をしていかなければならない。冬が来ると分かっていれば着込む服のこと …
雑記 どうかどうかと どこかどこかの神さまへ 2016年4月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう、多分、老いて、 歩くことのできなくなってしまった 愛犬を タオルで包んで 冷えないようにして 春の風を見せてあげる 優しくて穏やかなベンチを どうかどうかと どこか …
情報 合格や入学、進級のお祝いには辞書を贈ってあげてほしい ~想像の原点に辞書の旅のススメ 2016年4月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽天の「辞書」売れ筋ランキング(2016/4/8現在)。 子どもの頃から辞書を繰って妄想にふけるのが大好きだった。それは旅でもあったし …
雑記 優しい着陸と、強い離陸をする複数形に ~日付と日付と日付と行動と 2016年4月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 時間はつくるもの。抱え込みすぎているのなら、手放してでも時間を作らなければならない。ところが、何かを捨てると目先のところでうまく回らなくなっ …
業務日記 「クライアント」と呼んでしまう横柄に ~膝をついて仕事をしたい 2016年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「お客様のビジネスを支援していきたい」という言葉にある「食い物にしていく」というニュアンスを取り除くためにはどう表現を改めれば良いか、という …
雑記 散らし雨の重さのあとに、決意の色の風は来る 2016年4月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 桜を叩くように、執拗な雨。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016年4月3日 散らし雨の重さを背負って、咲いたばかりの薄紅たちが壁やアスファル …
雑記 泣き虫になる遠く遠くを、一年に一度許してほしい日 2016年4月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お花見の席に呼んでいただいた。 いつものように場を盛り上げようとして、あなたがいると楽しいと言われると、やっぱりこれが自分 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]母はもう父と逢えたか 冬銀河/藤本健人 2024年5月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 澄んだ空気、長い夜。冬は宇宙までが近くなり、僕たちは逝ってしまった存在たちを浮かべては安らかな日々を祈る。拙作に『死んですぐ謝ることを決め …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]おみくじの吉は信用しない能登/藤原紘一 2024年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年でいちばん「おめでとうございます」という挨拶が行き交う日に、能登半島で大地震が起こった。その土地に生きる人たちにとって、この日はこれか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]友の背の丸さに無沙汰詫びている/倉本智子 2024年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大学時代はまだハンバーガーが100円くらいで買えた。5つを重ねてぎゅっと口に押し込む。僕らはそれを「ファイブバーガー」と呼んで笑い合った。 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]消しゴムで消してしまえる程の過去/鈴木尚子 2024年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 過ぎてみれば人生のほとんどに、何をそれだけ沈み、憂うことがあったのだろうと思うことがある。「思い出」という言葉からは甘さと切なさが、「過去 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸 2024年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 読書感想文という夏休みの宿題があったせいだろうか。記憶の中の本棚は、太陽と蝉と扇風機を連なって立ち上がってくる。いつか、いろいろなことが落 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ヒロインを気取りヒールを高くする/倉本智子 2024年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ジョギングに行く、信号で止まる、ストレッチをする。そのとき僕はイチロー選手になる。車を運転する、助手席からカメラを向けられている想像をする …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]生きている恐い世界の真ん中で/平松直樹 2024年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 通りを行く人たちに肩がぶつからないよう小さく歩いても、いま、ここは世界の真ん中なのだ。作者はそれを「恐い」と言った。なんという実感のこもっ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]八日目の蝉は命を懸けて鳴く/谷口修平 2024年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出逢い、残すために鳴く八日目の蝉たち。命はもうエキストラタイムだ。対して、僕たちは生まれた瞬間から余命を生きている。「まだ明日がある」と今 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]いつ迄も光っていたいペンの先/戸田わか子 2024年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子どもの頃、体育の授業が大嫌いだった。跳び箱は山の如く、鉄棒は氷の如く存在して僕の視界を暗くした。何の取り柄もなかった自分だが、作文だけは …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]善人の仮面を外す二十二時/遠藤より子 2024年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石家さんまさんは、いつもあのテンションで人を笑わせるのだそう。裏表なく、ずっと同じ態度で人と付き合える人はすごいと思う。二十二時。夜、一 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]立ちすくむ君の背中に泳ぐ月/末永小娟 2024年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立ちすくむという表現に見る絶望、悲哀。その背中に、月は泳いでいる。この「あはれ」を織り込んだ情景と情緒とのコントラストに強く惹かれた。止ま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]トモダチが見つかりそうな虫図鑑/妻木寿美代 2024年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽しい。友だちではなくトモダチと表記する。外国の方がカタカナでそう伝えるように、作者は昆虫たちをトモダチと書いて、異文化を持つ同等の存在で …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]人生の第三幕のプロローグ/中島敦子 2024年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 四十代後半になって、一気に後輩が増えた感がある。病気をして入院もした。自分はいわゆる現役世代、その後半に足を踏み入れたのだなと思う。これか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]疑問符を集めわたしの辞書にする/こやまひろこ 2024年5月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 味方ではなく、辞書と表現したところに作者の強い意思が表現されている。味方は揺らぐものだが、辞書は絶対的存在。その強い言葉に対して、「違和感 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]肩書きが多くさてさて何者か/𠮷田佐知 2024年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わかる。すごくよくわかる。肩書きのたくさんある名刺をいただくことがある。よくわかる。「全日本肩書きを並べて自尊心と虚栄心を満たしてしまう委 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …