iPhone/モバイル/PC/NET iPhoneにオススメするイヤホンマイクEP-630iは神話の産物だった 2016年6月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 悩みは深い。 期間限定3400ポイントなのである。近い将来に消えてしまうことの分かっている存在。会者定離というやつだ。生者必滅 …
業務日記 失敗は財産。だから、だれかに分け与えることもできる 2016年6月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひと口食べて美味しくないと思う。でも、最後まで食べきってはじめて、この料理の価値はわかるのかもしれない。最後のひときれに極上の喜びが待ってい …
雑記 猫の手ならぬ、タコの足でも借りたいタコバター 2016年6月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分と似ているから親近感を覚えるときと、イライラしてしまうときがある。後者の場合、自分の悪いところを鏡で見せつけられているような気がするのだろう。「いや、自分はあそこまで暑苦しくな …
雑記 ブラックジョークの好きなワトソンくんとジョガーパンツについて ~ジャージと過ごす安息の日々 2016年5月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところでジョガーパンツの話題なのである。 (フラグオンクルー) FLAG ON CREW メンズ スウェット 6分丈パンツ ジョガー …
情報 手間の見える化!ニュースレターを作るなら製本を工夫して「うはぁこれ、面白いやん!」と言われるものを! 2016年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 神戸で一番犬の好きな印刷屋という看板を掲げているにもかかわらず、相変わらずうちのメンバーは猫路線を貫いてきます。強気です。 今 …
雑記 器は小さくて、雨に救われて、長い長い夜 2016年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「自分はプライドを大事にしているんだな」と気付いた風に話しているときは、大抵、自分の器の小ささを知ってそれを隠そうとしているときだ。隠そうとして綺麗な言葉を使う、そんな自分は卑屈だ …
雑記 「たとえば」のチカラ、ひとに何かを伝えるトレーニングに活用してほしい詩歌の世界 2016年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「たとえば」という言葉は、何かを説明するとき、理解してもらいたいときにとても有用だ。知識を知識のままに伝えることは誰にでもできる。相手に分か …
情報 「鯉」に願えば叶う「恋」 〜稲美天満神社の縁結社 2016年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 稲美町にある天満神社には「縁結社(えんむすびしゃ)」がある。 ちょうず鉢のなかには御影石で出来たニシキゴイが二匹、鉢の前にはハ …
業務日記 高田純次さんに憧れる僕の「売るのではなく、選ばれる」生存戦略 2016年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とても頭の良いお客さんがいて、どんな会話でも気の利いた返事をしてくれる。頭の回転が速すぎて、早死にしてしまうのではないかと心配になるくらいに …
雑記 はじめてのジビエ料理と蛇のお食い初め 2016年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いわゆる「ゲラ」なので、自分の馬鹿さ加減に笑いが止まらなくなってしまうことがある。このメールのやりとりは2016年上半期のベストツイートだ(大げさ)。 「いま奈良にいます」と …
雑記 ドン底と比べる、今のこの程度 2016年5月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪にもたくさんのお客さんがいるので定期的に訪れることにしている。梅田の駅周辺は人通りも多く賑やか、そして皆、歩くのが速い。暑くて熱い街だ。自分のような人間にはテンポの合わないこと …
業務日記 WordやExcelで作成したデータを印刷屋さんに入稿(データ渡し)するときに気を付けたいポイント 2016年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 WordやExcelで作成したデータを印刷屋さんに入稿(データ渡し)するときに気を付けたいポイントをうちのメンバーが会社ブログでまとめてくれ …
情報 ミッフィーちゃんが伝える「葛飾北斎」と「フェルメール」の魅力 ~価値を、まだ見ぬ誰かへ。言葉のしごと。 2016年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 絵を描くのが苦手だったから、絵画展も興味がなかった。そんな自分が美術や彫刻、花など、これまで興味を持つことのできなかった世界に足を運べるよう …
雑記 相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口 2016年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 批判が人を育てるということはある。それでも、その批判は限度や節度、礼儀のあるものでなければならない。相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口。悪口は彼を彼女を追い詰め命を奪ってしま …
雑記 乱暴に空気を焦がし過ぎた夜の帳尻合わせに吹く風は 2016年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夏の始まりを感じさせる頃の、夜。乱暴に空気を焦がし過ぎたことの帳尻を合わせるように吹く風が好き。闇の何処かから、新緑が薫って汗を薄めていく。 …
業務日記 名刺は渡すものではなく■■するもの ~売るのではなく、選ばれるために大切なこととは 2016年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひとにオススメしたくて仕方のないものを「絶対いいから」「あなたに超オススメ」だなんて言ってしまっては、途端に怪しい宗教のような色を醸し出して …
業務日記 売り手の論理と買い手の感情と 〜素麺の食べたくなった海辺の景色 2016年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「素麺の食べたくなる景色」と聞けば、麦茶、畳、扇風機、高校野球などが連想される。入道雲を遠くに、氷は音を鳴らして夏を演出。この情景は僕たちの …
業務日記 グーグルマップで「会社名」だけで表示されて満足していてはならない。お客様は「商品」「サービス」を求めている 2016年5月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleマップで「ブロガー名刺」「神戸 名刺」と検索してみる。Googleの検索結果はもちろん、マップでも同じように上位で表示されるのは …
業務日記 どれだけいいことを書いていても、普段の人柄がすべてを壊す。言葉が足らなくても、普段の人柄が足らずを補う。 2016年5月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 どれだけいいことを書いていても、普段の人柄がすべてを壊す。言葉が足らなくても、普段の人柄が足らずを補う。僕は販促の仕事をしていて、お客様のお …
情報 月末の事務作業を楽にしたい大人たちへ送る封筒の『スチック糊』『テープスチック』『ハイシール』の違い 2016年5月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うちのメンバーたちが一生懸命会社のブログを更新しています。「神戸で一番犬の好きな印刷屋」と名乗っているのに、バナーの写真は猫です。このあたり …
業務日記 「一流でもないくせに相手を一流にしてみせますよ、なんてセミナーをやってしまう三流のための二流になれる営業セミナー」を開催したらどんな反応があるだろうか 2016年5月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「一流の営業マンになれるセミナーですよ、ぜひお越しください」という招待を受け取る僕は、つまり一流ではないわけで。しかしながら、本当の一流営業 …
業務日記 雨風に耐えて窓を開けている、誰かの想いを繋ぎ合うものは何か 〜言葉の仕事、書くを生業とすること 2016年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 生業のために言葉を選んだのではなく、伝えたくて大切にしてきたものが生業となっただけのことだ。想像を喚起する言葉、または詩歌。すべてを書いてし …
業務日記 「部屋を散らかさないで」と「部屋を綺麗にしておこう」の違い ~中小企業の出口戦略と製品ライフサイクル理論 2016年5月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出口戦略、撤退の時期。何かを始めたら、それを終えるべきタイミングがある。うまくいっているものでも、いつまでもうまくいき続けるわけではない。コ …
業務日記 プリントアウトして作る折り紙の「鯉のぼり」と「兜」をこどもの日にぜひ 2016年5月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前川企画印刷のブログではプリントアウトして何かを作ろうシリーズが大人気。もうすぐこどもの日なので、「鯉のぼり」と「兜」を無料公開中。連休中に …
業務日記 商売は相手の高さに膝をつかなければ 〜ライティングだけではなく撮影のご依頼が増えてきたことについて 2016年5月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪、難波、通天閣周辺での撮影取材。 最近は文章だけではなく、撮影も一緒に頼まれる機会が増えた。曰く、格好良い写真や動画を頼める人は多 …
雑記 「おまえとメールしとうないわ」「いまに始まったことじゃないやん」 2016年4月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「今日は混雑しているので2時間待ちです」と言われ、その後空いている皮膚科を探し続けて2時間以上(未だ見つからず)。— 西端康孝 …
情報 明石のつつじの名所、妙見社は庭園以外にも俳句や川柳の句碑があって見応えあり! 2016年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石駅から徒歩10分ほどのところにある妙見社はつつじの名所。「六甲の空を舞い終へ鳥帰る」という濱田漁子さんの句碑(俳句)や「どの鯛も明石で獲 …
業務日記 想像して、創造する。そして、伝えるための言葉を選る。 2016年4月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 それを贈りたいと思ったお客様が、そのまた向こうの誰かにどんな風に渡したいかと想像し、贈られた方はどんな風にそれを飾りたいと思うのか、想像する …
業務日記 水の流れてくる場所に心を置いて、耳を傾けて 2016年4月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ライティングの締切と月末の事務処理が重なってバタバタ。そうだった、4月の平日は早く終わるのだった。それでも、todoが積み上がると、片付けなければならないという意識が強く働いて、同 …
雑記 「想」から始まっている、それでいい 2016年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「祈りなんて何の役にも立たない」とは、巡るその先を想像することのできない、なんとも寂しい意見だなぁと思う。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016年4月 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …