業務日記 秋になると検索される言葉 ~お日柄は天気のことではなくて、天高く馬肥える秋はのんびりした意味ではない 2016年9月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コトバノで、とある実験を開始。「こうなれば面白いことになるんじゃないかな」と仮説を立てて、実際にそれに取り組んでみる。結果が出れば「成功体験 …
業務日記 継続は価値になる。価値に共感してくださる人とだけ、祝杯をあげていく 2016年9月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日コトバノに書いたのが尻をまくるの読み方と誤用に注意! ~お尻を出して逃げ出すイメージがありますが!?という記事。 尻をまくるの読み …
雑記 ケータイの留守電機能を使えないように手続きをしてきた 2016年9月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 周囲に合わせた時間(昼間)と集中力の増す時間帯(夜中)があって、この静寂の中にある感覚を捨てたくないのだとすれば、「夜は眠らなければならない …
雑記 ココでは治らないから 2016年9月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳鼻科、聴力も含めて異常なし。やっぱりここでも心療内科の受診を勧められる。自律神経とかストレスとか、「考えすぎない」ように考えすぎてしまうから難しい。— 西端康孝 / …
雑記 時計の針に期待することは日々変わっていく 2016年9月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 祖母を見舞いに立ち寄る。白い壁、身体から伸びていくコード、今の何かを伝えるモニターの数字。病院を出たら外は雨だった。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 20 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone7Plusが届いたので、ソフトバンクとDMM mobileの併用契約について書き記しておく! 2016年9月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 色々な方に自分の通信契約について聞かれるので書いておく(興味のない人には意味の理解すら難しい話だと思う)。 --- 8月にiPa …
雑記 自分のことを僕と呼ぶような僕からはとっくに卒業しているものだと思っていた 2016年9月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 40歳になった。 二十代から三十代になったときは「すこしはナメられなくなるかな」と思ったものだけれど、四十代になった今日は「抜くよりも …
雑記 それなりに、それなりの右肩を目指していく継続のチカラ 2016年9月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 9月も中旬になって聞いたセミの鳴いている声は、仲間よりも長生きできたからなのか、うっかりスタートに遅れてしまったからなのかは分からない。その …
川柳 明石海苔の鍵庄さんで今年も川柳コンテストの審査員をやらせていただくので、みんな応募しちゃってください 2016年9月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 意外に知られていないのが海苔の養殖量、兵庫県は佐賀県に次いで2位であるという事実。全国のおよそ2割程度が兵庫県で養殖されたものだ(農林水産省 …
情報 コミュニケーションで一番大切な「間(ま)」のことを、僕は羊かんで学んだ 2016年9月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 日本刀のカタチをしたようかんのためのナイフを見つけた。発想が面白くて好き。 むかし、人生の大先輩といっても過言でないような方に茶室のよ …
業務日記 コピーライティングのヒントと川柳講座と 於:株式会社ジャム・デザインさん 2016年9月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日は三宮のジャムデザインさんで「日常にあるコピーライティングのヒントと言葉の選び方講座」を。言葉の面白さを伝える機会をいただけるのは有り難 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone7Plusの予約完了と、機種変更のときに気を付けておきたいポイントのまとめと 2016年9月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 iPhone7Plusへの機種変更、予約完了。 新しいiPhoneには256GBモデルが登場したのが嬉しい。デジタル一眼の写真 …
雑記 耳の調子と俳句甲子園にかける若者たちのマンガと 2016年9月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳の調子がずっと悪くて、最近はもう、この低空飛行に身体が慣れてきてしまった。それでも、突然やってくる痛みや遠くの音が間近に聞こえる不快感は本 …
雑記 それで僕の字はこんなにも楽しく踊ろうとしているのだな 2016年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会のIさんのお見舞いと、祖母のお見舞いと。 顔見知った人たちとは、やっぱりいつもの居場所で会いたいなぁと思う。穏やかな空気が流れて …
雑記 「一緒に本でも書こうか、賞を狙おうか」 ~倒れた94歳の祖母へ、僕のルーツへ 2016年8月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日の同友会の発表では、自分の父親のことを話した。つまり、自分のルーツについて。 そのルーツについて話した次の日に、さらなる源流である …
同友会 本音を語るためには、自分のこれまでの時間に真摯に向き合う必要があった 2016年8月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会での発表を終えた。色々な感想をいただくことができて嬉しい。感謝。 何年も前に、同友会でだらだらと会議をしていたところ、とある方が …
雑記 鼻はいつだって、へし折られるように差し出さなければならない 2016年8月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 決算に関する諸々が終わって、納付書ができた。あとは銀行に行って払い込みをするだけ。納付書の枚数は2枚ではなく5枚。5枚であることにほっとする …
業務日記 安定した給料を得るために期待すること、しなければいけないこと ~評価の基準 2016年8月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ホームランを打てば祝福してやりたい。ただ、ホームランは狙って打てるものでもない。ホームランを打つことを常とされれば、ひとは疲弊してしまう。だ …
雑記 譜面を見ないで演奏することに挑戦してみたい 2016年8月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週間天気予報を眺めるのが好き。 夏の終わり、最高気温が30度を超えないあたりの予報を認めると、もうすぐ季節は入れ替わるのだという気がしてくる。秋の夜長にワクワクもすれば、過ぎ …
業務日記 赤か黒かでいえば赤ではないですよ、程度のものだけれど 2016年8月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 目が覚めてからの5時間。原稿やメール等々、書いた文字数をカウントしてみると10,000文字を超えていた。それでも対応が遅れていて、なのに、す …
業務日記 相手から何を得るのか、ではなく、相手に何を与えられるのか ~循環は、はじまりの一点から 2016年8月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「こんな風に真剣になっている横顔を撮影してあげたいな」とか「この笑顔を写真にしてあげると喜ばれるんじゃないかな」だとか。あるいは「この素敵な …
動画 宣伝になってしまえば「見せられるもの」、面白いものになってしまえば「見てみたいもの」 2016年8月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 伝えたくて詩を選んだのだから、詩の意味に興味を持っていただけるのは本当にうれしいことだ。そしてまた、作文ではなく詩を選んだということは、求め …
雑記 植えた種、咲く花、動詞に日付、夢と現実の違い 2016年8月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし、誰かと見る夢は現実だ。引用元:【男女問わず心に響く!】世界で活躍する女性の名言・格言30選 | ビューティーカレッジ 「頑張る」っていう …
雑記 聴力を失った日 2016年8月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 最後に曲を作ったのはいつだったろうと思い出しながら、無性に鍵盤に向き合いたい衝動にかられている。現実にはそんな時間はまるでなくて、理想とのギャップがただただ切ない。ストレスからくる …
雑記 生き方に自信を与え、謙虚にもしてくれる読書の魅力 ~kindle unlimitedのスタートに 2016年8月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月額980円で12万冊以上の本や漫画が読み放題となるkindle unlimitedが始まる。dマガジンも登録しているので、これで多くの書籍 …
同友会 真面目に語る同友会の発表と、真夏に踏んづけた猫のうんこと 2016年8月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 26日の発表に向けて、リハーサル、プレ。 よーし、早く行って練習しておくぞー。気合いいれるぞー、と、会議室に到着して、自分の足裏の異臭 …
雑記 これは花粉か切り過ぎた鼻毛のせいか 2016年7月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 バス旅行の司会のことを考えながら、例会で報告する自分のこれまでのことを整理して、決算書作成のために必要なあれこれをサボりたい衝動にかられつつ、ライティング仕事の原稿を書き、結婚式の …
雑記 誰かの心に留まるということは、価値になるということ ~フカをキョンする、ゼロをイチにする発想 2016年7月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「フカをキョンしたい」というフレーズを知った、セミたちの合唱の空で。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016年7 …
動画 秋の季語であるヒグラシは、夏の始まりからずっといるということ ~カタチのない音や匂いに 2016年7月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 神戸市西区の如意寺で収録したヒグラシの鳴き声。 https://youtu.be/KrWrcnLlNDA 物悲しい鳴き声は秋の季 …
ブログ論 wantに応えられるブログ記事を用意しておくのはおもてなしの気持ち ~秋になるとアクセスの増える記事たち 2016年7月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎日欠かさずブログを更新していると、検索から、色々なキーワードで人が訪れてくれるようになる。ひとが検索に向かうときは何かしらのwantがある …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …