雑記 書く、奏でる、伝える、表現する 〜原稿用紙とペンと 2016年10月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 芯の柔らかいシャープペンシルで原稿用紙に殴り書きをしていくのが好き。音をカタチにしたものが文字であるならば、響きの並びや韻、行間や文字数を意 …
雑記 帰宅してから熱が出たのは、冷たい風だけが原因ではないのだろう 2016年10月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 転院した祖母を見舞う。 転院した祖母の見舞い。ここは治す所ではなく、人生を閉じていく場所なのだと気付いた。帰り道、木枯らしの吹く坂道。 …
情報 2016山陽電車、鉄道フェスティバル! 6000系、5000系、3000系、2000系が並んだ! 2016年10月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎年、山陽電車の鉄道フェスティバルに足を運ぶことにしている。 僕のイメージだが、鉄道は「硬い」存在だ。それを「やわらかく」しようと社員 …
雑記 投げ返しやすい位置に投げるのがキャッチボールなのではないかと 2016年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昔、野球のオリンピック代表に選ばれた方とキャッチボールをしたことがある。 僕が何処へ投げても、上手に受け止めてくれて、また、僕が投げ返 …
同友会 声に出して伝えるたび、次の波に乗っていくことができた 2016年10月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 君は、ここで何を見るのか | 同友ひょうごナビ 28日は同友会、青年部での発表。 今年は色々人前で話す機会があった。たくさんの方 …
雑記 僕はきっと、ちゃんと火傷した人たちのことを羨んでいる 2016年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いま、だけれど、もう未来に動いていて、2017年のアレコレへ打診が続く。すこし先に意識が向くと、もう、ここいらあたりをもどかしく感じてしまう …
読書 第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんのコンビニ人間を読んだ 2016年10月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんのコンビニ人間を読んだ。 「静」であることが多い文学作品の傾向に対して、コンビニ人間は「賑(動 …
動画 前川企画印刷はナイトスクープ風に笑いのある動画を制作してまいります♡ 2016年10月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 神戸市垂水区、舞多聞にある助産院といえばりんご助産院。 りんご先生とりんご先生に集まる素敵なお母さんたちの魅力をお伝えする動画を制作し …
情報 楽天市場で売れている「経営」に関する人気本ランキング [2016/10/8版] 2016年10月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽天市場で売れている「経営」に関する人気本ランキング [2016/10/8版] 経営戦略全史はカタログ的に俯瞰して使うのがオススメ。 …
情報 知ってた? 楽天市場でもっとも検索されるキーワードは、商品名ではなくてあの単語! 2016年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽天市場でもっとも検索されるキーワードは「送料無料」なのである。お客さんは対価以外のコストを嫌う。だから1000円+送料別途と表記するくらい …
情報 映画『君の名は。』でヒロインの三葉を担当した声優・上白石萌音さんのミニアルバム「chouchou」(シュシュ)、清涼感ある歌声に魅了された! 2016年10月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 映画『君の名は。』でヒロインの三葉を担当した声優・上白石萌音さんのミニアルバム「chouchou」(シュシュ)がリリースされた。 力強 …
iPhone/モバイル/PC/NET Kindle Unlimitedの有料会員を契約解除(解約)するページへの一発リンクとその方法 2016年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Kindle Unlimitedの有料会員を解約するページ。 「メンバーシップを管理」と表示されるメニューのところで「Kindle Unl …
業務日記 秋になると検索される言葉 ~お日柄は天気のことではなくて、天高く馬肥える秋はのんびりした意味ではない 2016年9月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コトバノで、とある実験を開始。「こうなれば面白いことになるんじゃないかな」と仮説を立てて、実際にそれに取り組んでみる。結果が出れば「成功体験 …
業務日記 継続は価値になる。価値に共感してくださる人とだけ、祝杯をあげていく 2016年9月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日コトバノに書いたのが尻をまくるの読み方と誤用に注意! ~お尻を出して逃げ出すイメージがありますが!?という記事。 尻をまくるの読み …
雑記 ケータイの留守電機能を使えないように手続きをしてきた 2016年9月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 周囲に合わせた時間(昼間)と集中力の増す時間帯(夜中)があって、この静寂の中にある感覚を捨てたくないのだとすれば、「夜は眠らなければならない …
雑記 ココでは治らないから 2016年9月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳鼻科、聴力も含めて異常なし。やっぱりここでも心療内科の受診を勧められる。自律神経とかストレスとか、「考えすぎない」ように考えすぎてしまうから難しい。— 西端康孝 / …
雑記 時計の針に期待することは日々変わっていく 2016年9月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 祖母を見舞いに立ち寄る。白い壁、身体から伸びていくコード、今の何かを伝えるモニターの数字。病院を出たら外は雨だった。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 20 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone7Plusが届いたので、ソフトバンクとDMM mobileの併用契約について書き記しておく! 2016年9月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 色々な方に自分の通信契約について聞かれるので書いておく(興味のない人には意味の理解すら難しい話だと思う)。 --- 8月にiPa …
雑記 自分のことを僕と呼ぶような僕からはとっくに卒業しているものだと思っていた 2016年9月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 40歳になった。 二十代から三十代になったときは「すこしはナメられなくなるかな」と思ったものだけれど、四十代になった今日は「抜くよりも …
雑記 それなりに、それなりの右肩を目指していく継続のチカラ 2016年9月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 9月も中旬になって聞いたセミの鳴いている声は、仲間よりも長生きできたからなのか、うっかりスタートに遅れてしまったからなのかは分からない。その …
川柳 明石海苔の鍵庄さんで今年も川柳コンテストの審査員をやらせていただくので、みんな応募しちゃってください 2016年9月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 意外に知られていないのが海苔の養殖量、兵庫県は佐賀県に次いで2位であるという事実。全国のおよそ2割程度が兵庫県で養殖されたものだ(農林水産省 …
情報 コミュニケーションで一番大切な「間(ま)」のことを、僕は羊かんで学んだ 2016年9月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 日本刀のカタチをしたようかんのためのナイフを見つけた。発想が面白くて好き。 むかし、人生の大先輩といっても過言でないような方に茶室のよ …
業務日記 コピーライティングのヒントと川柳講座と 於:株式会社ジャム・デザインさん 2016年9月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日は三宮のジャムデザインさんで「日常にあるコピーライティングのヒントと言葉の選び方講座」を。言葉の面白さを伝える機会をいただけるのは有り難 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhone7Plusの予約完了と、機種変更のときに気を付けておきたいポイントのまとめと 2016年9月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 iPhone7Plusへの機種変更、予約完了。 新しいiPhoneには256GBモデルが登場したのが嬉しい。デジタル一眼の写真 …
雑記 耳の調子と俳句甲子園にかける若者たちのマンガと 2016年9月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳の調子がずっと悪くて、最近はもう、この低空飛行に身体が慣れてきてしまった。それでも、突然やってくる痛みや遠くの音が間近に聞こえる不快感は本 …
雑記 それで僕の字はこんなにも楽しく踊ろうとしているのだな 2016年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会のIさんのお見舞いと、祖母のお見舞いと。 顔見知った人たちとは、やっぱりいつもの居場所で会いたいなぁと思う。穏やかな空気が流れて …
雑記 「一緒に本でも書こうか、賞を狙おうか」 ~倒れた94歳の祖母へ、僕のルーツへ 2016年8月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日の同友会の発表では、自分の父親のことを話した。つまり、自分のルーツについて。 そのルーツについて話した次の日に、さらなる源流である …
同友会 本音を語るためには、自分のこれまでの時間に真摯に向き合う必要があった 2016年8月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会での発表を終えた。色々な感想をいただくことができて嬉しい。感謝。 何年も前に、同友会でだらだらと会議をしていたところ、とある方が …
雑記 鼻はいつだって、へし折られるように差し出さなければならない 2016年8月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 決算に関する諸々が終わって、納付書ができた。あとは銀行に行って払い込みをするだけ。納付書の枚数は2枚ではなく5枚。5枚であることにほっとする …
業務日記 安定した給料を得るために期待すること、しなければいけないこと ~評価の基準 2016年8月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ホームランを打てば祝福してやりたい。ただ、ホームランは狙って打てるものでもない。ホームランを打つことを常とされれば、ひとは疲弊してしまう。だ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]母はもう父と逢えたか 冬銀河/藤本健人 2024年5月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 澄んだ空気、長い夜。冬は宇宙までが近くなり、僕たちは逝ってしまった存在たちを浮かべては安らかな日々を祈る。拙作に『死んですぐ謝ることを決め …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]おみくじの吉は信用しない能登/藤原紘一 2024年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年でいちばん「おめでとうございます」という挨拶が行き交う日に、能登半島で大地震が起こった。その土地に生きる人たちにとって、この日はこれか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]友の背の丸さに無沙汰詫びている/倉本智子 2024年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大学時代はまだハンバーガーが100円くらいで買えた。5つを重ねてぎゅっと口に押し込む。僕らはそれを「ファイブバーガー」と呼んで笑い合った。 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]消しゴムで消してしまえる程の過去/鈴木尚子 2024年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 過ぎてみれば人生のほとんどに、何をそれだけ沈み、憂うことがあったのだろうと思うことがある。「思い出」という言葉からは甘さと切なさが、「過去 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸 2024年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 読書感想文という夏休みの宿題があったせいだろうか。記憶の中の本棚は、太陽と蝉と扇風機を連なって立ち上がってくる。いつか、いろいろなことが落 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ヒロインを気取りヒールを高くする/倉本智子 2024年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ジョギングに行く、信号で止まる、ストレッチをする。そのとき僕はイチロー選手になる。車を運転する、助手席からカメラを向けられている想像をする …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]生きている恐い世界の真ん中で/平松直樹 2024年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 通りを行く人たちに肩がぶつからないよう小さく歩いても、いま、ここは世界の真ん中なのだ。作者はそれを「恐い」と言った。なんという実感のこもっ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]八日目の蝉は命を懸けて鳴く/谷口修平 2024年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出逢い、残すために鳴く八日目の蝉たち。命はもうエキストラタイムだ。対して、僕たちは生まれた瞬間から余命を生きている。「まだ明日がある」と今 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]いつ迄も光っていたいペンの先/戸田わか子 2024年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子どもの頃、体育の授業が大嫌いだった。跳び箱は山の如く、鉄棒は氷の如く存在して僕の視界を暗くした。何の取り柄もなかった自分だが、作文だけは …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]善人の仮面を外す二十二時/遠藤より子 2024年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石家さんまさんは、いつもあのテンションで人を笑わせるのだそう。裏表なく、ずっと同じ態度で人と付き合える人はすごいと思う。二十二時。夜、一 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]立ちすくむ君の背中に泳ぐ月/末永小娟 2024年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立ちすくむという表現に見る絶望、悲哀。その背中に、月は泳いでいる。この「あはれ」を織り込んだ情景と情緒とのコントラストに強く惹かれた。止ま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]トモダチが見つかりそうな虫図鑑/妻木寿美代 2024年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽しい。友だちではなくトモダチと表記する。外国の方がカタカナでそう伝えるように、作者は昆虫たちをトモダチと書いて、異文化を持つ同等の存在で …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]人生の第三幕のプロローグ/中島敦子 2024年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 四十代後半になって、一気に後輩が増えた感がある。病気をして入院もした。自分はいわゆる現役世代、その後半に足を踏み入れたのだなと思う。これか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]疑問符を集めわたしの辞書にする/こやまひろこ 2024年5月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 味方ではなく、辞書と表現したところに作者の強い意思が表現されている。味方は揺らぐものだが、辞書は絶対的存在。その強い言葉に対して、「違和感 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]肩書きが多くさてさて何者か/𠮷田佐知 2024年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わかる。すごくよくわかる。肩書きのたくさんある名刺をいただくことがある。よくわかる。「全日本肩書きを並べて自尊心と虚栄心を満たしてしまう委 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …