同友会 管理職とリーダーシップの違い ~「俺のイエスマンになってくれ」と言った同友会のあの人は今 2017年2月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立場上、自分がとても言いづらいことを察してくれた方がいて、負担が減るようにと働きかけてくださっている。有り難いし、こんな風になりたいなぁと思 …
雑記 「プレミアムフライデー」が始まる。 2017年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 仕事を早く終えてもらって、その分、遊興費としてお金を使ってもらいたい、回してもらいたいという施策。趣旨を考えれば、お金に余裕のある人たちが早く職場を出られるようになればいいというこ …
雑記 近寄りがたいおっさんとして 2017年2月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日は高砂で @tanebon @donpy とサムギョプサル。美味しい。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年2月23日 「香る」と「薫 …
雑記 大人たちの会議、青春たちの合奏 2017年2月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会の会議は、三宮を中心とした神戸市内で行われることが多い。所属している委員会では、一年に一度だけ尼崎で会議を行うことになっているのだけれど、去年はそれが、会場の都合で流れてしま …
読書 ASKAさんの700番 第二巻/第三巻を読んだ 2017年2月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は実際には彼の物を盗んではいない。ところが、彼は周囲に「西端に盗まれた」と言って回ったとする。弱い立場の人間の発する言葉はいかにも信ぴょう …
雑記 無理をしすぎたあたりのシグナル 2017年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳鳴りにもいくつか種類があるのだけれど、今日のそれは新しくて、部屋に雨や風が激しく打ち付けるうねりのような音をしている。騒がしいと思うだけのときもあれば、音の遠近が狂って眩暈と吐き …
iPhone/モバイル/PC/NET 小さなパソコンが大好きです、小さな機械が大好きです。 2017年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Help make it happen for 'GPD Pocket: 7.0' UMPC-Laptop 'Ubu …
雑記 たった一つの取柄のために、たった三日で落とした僕の視力 2017年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 保証期間ぎりぎりに、自宅のメンテナンスに来ていただく。 職人さんは格好良くて、動きをぼーっと眺めてしまった。自分は手に職がないので、カ …
雑記 吹奏楽部vs卓球部。正論っぽい雰囲気で場をまとめていく難しさ。 2017年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 頼まれてもいないのに自ら意見を伝えたのならばともかく、「意見を聞かせてください」と言われたのだから、思うところを伝えた。すると彼は、上手にラ …
雑記 「1000いいね」「一日に5記事」「フォロワーを500人」をやりなさい協会 2017年2月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「サラリーマン時代にこんな実績を出した、経験をした」といっても、それは会社の看板があってのこと。その「過去」を振りかざして「アドバイスします …
雑記 生まれて初めて食べた「ちりとり鍋」 2017年2月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 生まれて初めて「ちりとり鍋」というものを食する。 ちりとり鍋とは、ちりとりの形に似た四角い鍋を使うことに由来した料理。大阪に住む韓国の人たちが、日本のすき焼きに満足できず、生 …
雑記 戦友を処分する断腸の思い ~1000冊以上売ってきた! 2017年2月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日もまた、自宅にある本を千冊以上売りに行ってきた。 図書館のような家にしたいという夢は、図書館のような蔵書管理の方法と几帳面な性格を …
雑記 生前の祖母にもらった数珠を手に ~あっちの世界とこっち側の人間と 2017年2月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 祖母の四十九日法要。 小さな骨壺に納まった僕のルーツを眺めながら、この御香や読経はどんな風に届くのだろうと想像をする。この「ギシキ」に …
情報 枯らしてしまう系のあなたに ~「おもてなしなお店」や「できる系オフィス」に憧れてみよう 2017年2月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「おもてなしなお店」や「できる系オフィス」に憧れて、観葉植物を買ってくるものの、すぐに枯らしてしまう……。 そもそも、事務所(店舗)の …
雑記 「全日本喧嘩上等夜露死苦協会」>「全日本おはようございます今日もよろしくお願いいたします協会」 2017年2月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あぁ、そうか。全日本おはようございます今日もよろしくお願いいたします協会は、月曜日の朝は「今週もよろしくお願いいたします」になるのか。という …
業務日記 ブランディング屋さんがあらわれた! 2017年2月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商売をしている人たちは「売ろう」とするのではなく「選ばれよう」としている。「売り気」を消して「自分を出す」ことに重きを置いているのに、それを「ブランディング」という言葉で集約されて …
同友会 「動員目標」という言葉を使ってしまう危うさ ~ノルマと目標の違い~ 2017年2月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月末や年度末が近づくと「同友会 退会」というキーワードで検索からやってきてくれる方が増えてきます。 「同友会 退会」というキーワードで …
雑記 アウトプットを続ける理由 ~600冊売ってきた! 2017年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週末ごとに部屋の片づけ、少しずつ本を処分している。今日売りに行ったのは600冊。昨秋から通算すると、もう、5000冊以上は本を処分したのだろ …
雑記 神戸VARITさんの音響は素晴らしかった ~ライブ出演 2017年2月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ライブに出演。 朝のリハーサル、14時の出番、21時半からの他のバンドとの打ち上げ、23時過ぎに解散。長い一日だった。VARITさんの …
雑記 ワークライフバランスという言葉の裏側にあるべきもの 2017年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 1月の終わり、月末。年始に立てた目標の12分の1が達成できていたとして、それで喜んでいいのかどうか。 このペースでいくと、一年の目標の …
雑記 パンナコッタとマカロニと、とっても苦手な真面目な会議と 2017年1月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月末締切の原稿書けたー!今日は夕方、晩と会議が二連発。睡眠不足を解消できそうです(にっこり)— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@ …
雑記 つまり、渋谷は、神戸の六甲山だ 2017年1月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 【神戸らしさ】 pic.twitter.com/jNxXrXwA0u— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年1月29日 海と山とがこんなに近 …
雑記 戦いの記録 ~電車を降りたおじさんは、一番にトイレに向かったのだろうか 2017年1月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 尿意を我慢して乗った電車で、隣のおじさんの吐きそうな雰囲気に怯えています。世の中にはいろんな感情を伝える「プルプル」という便利な言葉がありま …
雑記 drifting on Kiss-FM KOBE 2017年1月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大人になった今も、僕の夜型の生活は変わることなく、明けるまでの時間を ――いまは現実に追われていることがほとんどだけれど ぼーっと過ごすこと …
業務日記 うちのメンバーに3人目のお子さんが誕生した 2017年1月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今回も長男、長女に続き、妊娠した時から一文字で考えていました。3人目は、僕が尊敬する西端康孝社長(@bata)から一文字頂こうと決めていたので、あまり悩むこともなく決定。康孝の孝を …
業務日記 真面目で一生懸命であることを口にすると印象が悪くなってしまう理由 2017年1月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「真面目に一生懸命にやっているのに、どうしてうまくいかないのでしょうか」と、相談をされることがあります。誠実な人柄、いつも一生懸命。なのに、 …
雑記 負はアイキャッチになりやすいが、度が過ぎると痛くなる 2017年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「身から出た錆」も悲劇に組み込んで自分語りをしてしまうと、取り巻きの一層目の人たちからは「痛い」と思われてしまい、やがて離れていってしまうの …
雑記 ライブでまーす、弾きまーす 2017年1月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 音楽の世界に進むか、コンピュータの世界に進むか。 悩んで結局、アイドルになったわけですが(なってませんが)。大人になった今、人前で演奏できる機会をいただき、あの日見た夢の続き …
雑記 全日本おはようございます今日もよろしくお願いいたします協会会員 2017年1月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「おはようございます、今日もよろしくお願いいたします」と、今日会うわけでもない人から「お願い」をされるFacebookのコメント欄の文化って …
iPhone/モバイル/PC/NET 40年以上の年月と3000人を超える専門家の協力を得て完成した、日本が誇る最大の国語辞典「精選版日本国語大辞典」がiPhoneアプリになって登場した! 2017年1月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 精選版 日本国語大辞典は紙で買うと48,600円もする国語辞典。 持ち運ぶのはもちろん、机の上でページを開くことさえ大変なこの …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …