雑記 価値観の衝突 2017年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい期のスタート。これを「単なる週末の土曜日」と思うのか「365分の1のスタートダッシュ」と思うのか。一生「アリ」でいられるほどの体力が続くとは思わないし、今は「アリ」で、少しで …
雑記 決算の夜、事件勃発 2017年6月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 決算。 経営者としての通知簿を渡される日で、それなりにそれなりであれば、ご褒美の夜になる。会社を引き継いだときは、その数年前からずっと赤字での決算が続いていて、経営者になって …
雑記 いまはウケナガセ 2017年6月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 反論はあるけれど、反論をすることがプライドを守ることだと思い込んで、かえって器の小さな人間だと思われてしまっても損だ。売り言葉に買い言葉という展開になってしまいそうな想像があるとき …
雑記 夏至の日の出席シール 2017年6月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コピーなどの短文を書く仕事もあれば、エッセイや鑑賞文など長文の仕事を請けることもある。 書いた文字数を400で割れば原稿用紙に換算できるので「今日は何枚分の仕事をした」と一日 …
業務日記 在り方、見られ方、考え過ぎることもまた 2017年6月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そこまで考えないでもいいかな、考えすぎかな、と思うこともあるのだけれど、この、「過ぎる」あたりに今の自分の像があるのだとすれば、これまで応援や信頼をしてくださった人を裏切ることにな …
雑記 相手が求めているのは共感だろうか、答えだろうか、いつもリアクションは同じではないだろうか 2017年6月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 悩みごとの多くは「共感」してあげられるけど、「解決」に近付くきっかけになろうと思うと、他責ではなく、自責の話になっちゃうんだな。共感だけを求 …
雑記 後出しジャンケンをしてくる人からストレスを軽減するための、僕なりの方法 2017年6月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世の中は後出しジャンケンに満ちている。 えぇぇ、いま、言いますか。今さら、言ってきますか。「おつかれさま」よりも「ありがとう」よりも前 …
業務日記 自慢と自虐 ~「しゅっ」よりも「どてっ」と 2017年6月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 【速報】弊社社員、Googleで「嘘っぽい笑顔」と画像検索すると、最上位に表示されることが判明。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年6月9日 …
雑記 耳鳴りに始まる悪循環、どうなっちゃうんだろうなぁ 2017年6月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 時々腰をやってしまうのだけれど、これはまだ、痛み止めで誤魔化すことができる。顎関節症も、なる前に(なってしまっても)なんとか対処できるように …
熱帯魚 メダカの卵が孵化するまでの計算方法 2017年6月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うちには何種類かのメダカたちがいるのだけれど、今朝は、かつて「エサ用」として売られていたヒメダカの稚魚が誕生していた。運命の不思議、生命の神秘、いろんなことを思ったなー。&mdas …
業務日記 「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えたら、なんとか、生きていけるのではないだろうか 2017年6月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 プライドを守ることは大切だが、「プライドを守れ」という言葉に支配されすぎて消えていってしまっても本末転倒だ。一方で「ごめんなさい」と「ありが …
業務日記 自分に投資することを給与の自己査定ポイントにしている、のだけれど 2017年5月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今以上の結果を求めて新しいことに取り組むというのは、これまでの型を崩すということでもあって勇気が必要。たとえば通い慣れた床屋さんを変えること …
雑記 自分をすごいと言ってしまう人、あの人はすごいと言われる人 2017年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「難しいことはよく分かりませんが」と前置きをして語り始める人の、難しいことを知り過ぎてる感。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@ …
雑記 SNS活用→流行追いかけよう→ツール使っちゃおう→ダメな会社だと見透かされよう 2017年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「整理整頓清掃」で社内風土作りをサポートする会社アカウントからフォローされ、2日でフォローを外された。さすが整理作業が徹底しているんだなぁと …
動画 田園風景のなかを、2両編成がカタンコトン 2017年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 単線、遠くに踏み切りの音が聞こえる。そばでは鳥たちの鳴き声。田園風景のなかを、2両編成がカタンコトン。一瞬で過ぎていったはずの時間が、何分にも思われた。こういう瞬間に身を置いて景色 …
動画 北条鉄道、夕暮れの網引駅 2017年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 https://youtu.be/x91BqVkX77A 加西市と小野市を結ぶ北条鉄道。ずっと単線で、忘れかけたころに一両編成の列車がやってくる。地域の人たちによって整備され …
業務日記 僕たちはいま、批判されることを回避しすぎてはいないだろうか 2017年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎月増えていく新しい名刺。いま、出逢った人が自分の利害関係とはならずとも、目の前にいる人の先の誰かが自分の利害関係になるかもしれず、僕たちは …
同友会 つかみって大事だ。つかめていると信じることって、とても大事なことだ 2017年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 須磨水族園の前園長は「亀崎さん」だし、兵庫県立歴史博物館の学芸員の方のお名前は「神戸さん」だし、偶然ではない何かを感じてしまうのである。ちな …
雑記 人生のバランスシート 2017年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪で観葉植物のレンタル事業をされている中井社長と食事。人生のバランスシートについて色々と教えていただいた。楽しかった。 合理的な考え方をするのが好きで、幼少のころから、趣味 …
雑記 カレンダーの一枚に足かせになった荷物を置いていく 2017年5月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五月の始まり、大蔵海岸の心地よい風。今日は三田市、神戸市長田区、西区、加古川市と東から西への移動。今月から始まる月極めのお客さんとの打ち合わ …
雑記 Facebookの衰退 ~広報活動とはまだ見ぬ未来のお客さんに旗を振るもの 2017年4月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 広報活動とは、まだ見ぬ未来のお客さん(相手)に対して旗を振るものだと思っている。Facebookでいいねを稼いだところで、ただ、身内からの評 …
同友会 場の空気や雰囲気をつくること 2017年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日はハーバーランドでライブでした。楽しかった♪ pic.twitter.com/9zvNkIAdwi— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年4月26 …
雑記 怒られ役だとか、ムードメーカーだとか ~光は影に、影は光によって成り立つ 2017年4月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「あいつアホやなぁ」と「あいつアホをやってくれてるんやなぁ」の間にあるもの。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 20 …
雑記 金とお金のこと、あとに残される人のこと 2017年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とてもとてもとても重たい相談を受ける。命とお金のこと、あとに残される人のこと。 覚悟を決めてどうこうというのではなく、突き付けられた「リアル」をどうしていくのか。希望や理想で …
業務日記 販促とか、マーケティングとか、手法がどうこうというより、それは物語なのではないかと 2017年4月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「午前はワイン、午後はかつ丼の打ち合わせ」と書くと、なんだか食べて飲むことばかり考えているようですね(にっこり)— 西端康孝 / …
雑記 僕を今の場所に運んでくれたのは間違いなく音楽だから 2017年4月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 4月26日の本番に向けてスタジオ入り。今回は同友会のメンバーたちが歌い手となり、僕たちバンドがその歌に合わせて演奏するスタイルとなる。たくさ …
雑記 今いる場所には、過去からの連続で立っている 2017年4月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎年恒例のお花見に呼んでいただく。 週間天気予報ではずっと雨の予報だったが、雨は朝に止んで、なんとか決行することができた。 毎年若い社員さんが、前日から買い物に行き、当日は …
雑記 カレーライスの原価と働く人の賃金と 2017年4月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「このカレーライスの原価は100円なのに、1000円で売るとは何事だ!」という意見と「働く人の賃金をもっと高くするべきだ!」という意見を言う人が同一人物であるということが問題の本質 …
同友会 パネルディスカッションのコーディネーター、コピーライティング講座 2017年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会、オール兵庫の分科会(パネルディスカッション)のコーディネーターのお役目を打診される。 前に出て目立つことばかりしている気がする …
業務日記 五七調とコピーライターの仕事と 2017年4月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風邪と花粉で鼻水と鼻をぶつけて鼻血まで春は花だと言うけれど鼻が鼻がで日が暮れた— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年3月30日 「海は広い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]燃える恋出来ぬ哀しき雪女/みぎわはな 2024年8月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 情熱的な恋のできない雪女の悲哀を詠んだユニークな句。熱を帯びた感情を持ってしまえば、彼女の命は一瞬で潰えてしまう。つまり、冷凍庫のなかで愛 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]君だけのたったひとつになりにゆく/末盛ひかる 2024年7月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句の下五が「なりたくて」だと、ただの願望になってしまい、動かない位置から君に憧れているだけの様子を詠うものになってしまう。語尾を「なり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子 2024年7月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]藤棚の下で待とうか待たそうか/新貝里々子 2024年7月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 妖艶にひとを魅了する蔓性の藤は、何かに絡んで成長をしていく。この句は、ひとは誰かにもたれて生きていく生き物であることへの暗喩なのかもしれな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]カラフルな爪で三つ指つかれても/三好春美 2024年6月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三つ指。 辞書には「親指、人差し指、中指の3本の指を床について、ていねいに礼をすること」と書いてある。家庭内の軽い挨拶の意味ではない …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]最後までひとり芝居を演じ切る/上田ひとみ 2024年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小さな会社を経営して20年近くになる。会合やお付き合いの席で見せる顔は仮面のそれ。どんな脚本の中にいて、今、自分はどんなキャストを演じてい …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]星巡る楽観してもしなくても/赤井花城 2024年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 軽やかに生きている人たちは決断が早い。僕はそんな憧れたちの存在を、いつも足踏みしながら眺めている。夜は長く、やがて朝が来たら動かなければな …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]不器用な口でもロマン持っている/石田酎 2024年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愛を語らないからといって、愛を持たないわけでない。むしろ、秘めたる情熱ほど燃え上がりやすいような気もする。はて、ということは、饒舌にロマン …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]母はもう父と逢えたか 冬銀河/藤本健人 2024年5月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 澄んだ空気、長い夜。冬は宇宙までが近くなり、僕たちは逝ってしまった存在たちを浮かべては安らかな日々を祈る。拙作に『死んですぐ謝ることを決め …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]おみくじの吉は信用しない能登/藤原紘一 2024年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年でいちばん「おめでとうございます」という挨拶が行き交う日に、能登半島で大地震が起こった。その土地に生きる人たちにとって、この日はこれか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]友の背の丸さに無沙汰詫びている/倉本智子 2024年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大学時代はまだハンバーガーが100円くらいで買えた。5つを重ねてぎゅっと口に押し込む。僕らはそれを「ファイブバーガー」と呼んで笑い合った。 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]消しゴムで消してしまえる程の過去/鈴木尚子 2024年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 過ぎてみれば人生のほとんどに、何をそれだけ沈み、憂うことがあったのだろうと思うことがある。「思い出」という言葉からは甘さと切なさが、「過去 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸 2024年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 読書感想文という夏休みの宿題があったせいだろうか。記憶の中の本棚は、太陽と蝉と扇風機を連なって立ち上がってくる。いつか、いろいろなことが落 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ヒロインを気取りヒールを高くする/倉本智子 2024年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ジョギングに行く、信号で止まる、ストレッチをする。そのとき僕はイチロー選手になる。車を運転する、助手席からカメラを向けられている想像をする …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]生きている恐い世界の真ん中で/平松直樹 2024年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 通りを行く人たちに肩がぶつからないよう小さく歩いても、いま、ここは世界の真ん中なのだ。作者はそれを「恐い」と言った。なんという実感のこもっ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]八日目の蝉は命を懸けて鳴く/谷口修平 2024年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出逢い、残すために鳴く八日目の蝉たち。命はもうエキストラタイムだ。対して、僕たちは生まれた瞬間から余命を生きている。「まだ明日がある」と今 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]いつ迄も光っていたいペンの先/戸田わか子 2024年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子どもの頃、体育の授業が大嫌いだった。跳び箱は山の如く、鉄棒は氷の如く存在して僕の視界を暗くした。何の取り柄もなかった自分だが、作文だけは …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]善人の仮面を外す二十二時/遠藤より子 2024年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石家さんまさんは、いつもあのテンションで人を笑わせるのだそう。裏表なく、ずっと同じ態度で人と付き合える人はすごいと思う。二十二時。夜、一 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]立ちすくむ君の背中に泳ぐ月/末永小娟 2024年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立ちすくむという表現に見る絶望、悲哀。その背中に、月は泳いでいる。この「あはれ」を織り込んだ情景と情緒とのコントラストに強く惹かれた。止ま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]トモダチが見つかりそうな虫図鑑/妻木寿美代 2024年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽しい。友だちではなくトモダチと表記する。外国の方がカタカナでそう伝えるように、作者は昆虫たちをトモダチと書いて、異文化を持つ同等の存在で …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]人生の第三幕のプロローグ/中島敦子 2024年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 四十代後半になって、一気に後輩が増えた感がある。病気をして入院もした。自分はいわゆる現役世代、その後半に足を踏み入れたのだなと思う。これか …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]疑問符を集めわたしの辞書にする/こやまひろこ 2024年5月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 味方ではなく、辞書と表現したところに作者の強い意思が表現されている。味方は揺らぐものだが、辞書は絶対的存在。その強い言葉に対して、「違和感 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]肩書きが多くさてさて何者か/𠮷田佐知 2024年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わかる。すごくよくわかる。肩書きのたくさんある名刺をいただくことがある。よくわかる。「全日本肩書きを並べて自尊心と虚栄心を満たしてしまう委 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …