川柳鑑賞 PR

[川柳鑑賞]そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

松山千春さんが歌う『生命』という曲の中に、「この子の人生を見届けられるなら最後まで見守ってあげたいと思うね」という一節がある。そう願うも、それは叶わず、母は滑走路となって離陸の羽に風を送ろうとした。それは動物としての本能であり、母としての美しい覚悟であろう。

「そして」という言葉で始めたことが、ドラマティックな効果を与えている。

そして子は飛び立つ母の滑走路/辰巳和子
ふあうすと 2024年6月号

▼川柳鑑賞日記に登場してみませんか?▼
月刊ふあうすとに投句すると、川柳鑑賞日記でご紹介させていただくことがあります。お気軽にお問い合わせください。