明石の街には明石市立天文科学館があって、その塔の中を子午線(東経135度)が通過している。
僕たちの真上に太陽が来るとき、日本のどこにいても「正午」になるわけだ。北海道や九州、沖縄の人たちとは違う感覚がある。
明石海峡を望む天文科学館。
海との間にはJRと山陽電車が走っていて、神戸大阪方面からJRに乗って明石に戻ってくると、坂を登り、途中で短いガーター橋を通る。
ガー、ガー。
特徴なその音を聞く頃、車内アナウンスが流れて電車は減速をする。町には、それぞれきっと「おかえり」の音や匂いがあるのではないだろうか。
夕暮れの天文科学館は、一段とやさしい。