11月15日、ナンバープレートが1115の車を見た!
― たとえばそんな偶然を。
(いいことありそうだ)
(ついてるな)
この程度の思いで済ませられたら、誰にだってよくある話。
単なる偶然かもしれないことを、妄想してる。
きっと偶然に違いないことを、ドラマにしようとしてる。
あー、馬鹿な奴だね、と、指をさされても。
それに、寄り添って生きていけるのだから、仕方がない。
拠り所にできるものがあれば、夢だっていいじゃないか。
最後の気持ち、永遠の気持ち。
想い、起こされ、少年、その時だけは ―
許せるような 優しい気持ちを抱くことができる。