サイコロを10回振る。
もしかすると、1が4回続いて、4と5と6が2回ずつ出るかもしれない。
2や3が一度もでない可能性がある。
ところが、サイコロを100回1000回10000回と振り続けていくと、出る目はそれぞれ6分の1ずつの割合(理論値)に近づいていく。
これを大数の法則(たいすうのほうそく)という。
僕はこの現象が、世の中の多くのことにあてはまると考えている。
だからある程度、コツコツと分母を積み上げて、確率の理論値を探っていくことが大好きだ。
100回目にはじめてのヒットが出たとしよう。
では、200回だとどうか。1000回繰り返すとどうか。
10000回を終えたときに、ヒットの数が100だったとすれば。
100回目に僕の立てた「仮説」は、「理論」となって、自信を持って行動していくための礎となる。
まずはゼロをイチにすること。
そのイチの出現割合を仮説として、分母を増やしていく。検証していく。
理論と言って差し障りのないくらいの法則性が見えたなら、行動は楽になっていく。
あと何回これを繰り返せば光が見えるのか。
頂上が見えたら、ひとは踏ん張れるもの。
ゼロイチ→仮説→分母→検証→理論→自信
闇雲に生きても体力勝負だ。
分母の中にある法則性を感じ取ることのできる、そんなチームであってほしいと願う。