Googleで何かを検索したとき、検索結果の一番上に、強調スニペットという目立つ形で質問(検索)の回答が表示されることがあります。
たとえば西端が執筆しているコトバノというブログは、「草々 意味」で検索すると、スマホ/PCどちらで検索しても強調スニペットによって結果表示が行われます。
これは「Googleが高く評価してくれているサイトなんだぞ」と、ブランディングとしては価値を持つことですが、サイト運営者にとっては弊害(デメリット)があると言えるでしょう。強調スニペットで表示されるデメリットと対策について私見を述べます。
Googleの強調スニペットで表示されてしまう弊害(デメリット)と対策について
Googleの強調スニペットで表示されてしまう弊害(デメリット)はただ一つ。Googleの強調スニペットで強調表示された内容で、ユーザー(Google利用者)は十分に満足をしてしまうため、サイト(ブログ)への流入が行われなくなってしまうことです。
サーチコンソールで調べたところ、表示回数・検索順位ともに大きく変動していないにもかかわらず、実際の流入が半分程度にまで落ち込んでしまったクエリがあります。流入が激減するということは、広告での収入や本業への問い合わせ件数も減少することを意味します。サイト運営者は、ある程度キーワードを意識して自サイトへの流入を期待しているわけです。これは痛い。しかし相手はGoogleです。こちらが何を訴えたところで、ユーザーの利便性を向上させる流れを変更することはまずあり得ないことでしょう。
強調スニペットのデメリットを回避する方法としては、強調スニペットで表示されやすいクエリを避けたコンテンツを作ることです。残念ですが、今のところ、これしか方法はないと考えます。
強調スニペットで表示されやすいキーワードとは
では、強調スニペットで表示されやすいキーワードとはどんなものがあるでしょうか。
コトバノでは、日本語の使い方について紹介することが多いので、「違い」「使い分け」「意味」といったキーワードを意識してコンテンツを作るのですが、そのなかでも「違い」「意味」というキーワードは強調スニペットで表示されやすい状況になってきています。
また、それ以外にも「とは」「料金」「価格」「郵便番号」「時間」「方法」「値段」「設定」といったキーワードが表示されやすいということがこちらのサイトで言及されています。
検索結果「0位」として注目される強調スニペット(Featured Snippets)とは|ferret [フェレット]
Google検索エンジンの検索結果画面は日々テストが繰り広げられており、変化し続けています。その中には、今回お話する「強調スニペット」関連でのアップデートも多く含まれます。その背景として、米国でのユーザー行動の変化、特に「音声検索」の増加が、強調スニペットと密接に関わっていることも挙げられます。そのため、米国ではSEOにおける注目トピックとして、強調スニペットを扱うケースが非常に増加しています。
この強調スニペットですが、まだまだ日本で本領域をトピックとして扱うケースは少ないと言えます。ですが、2017年5月に行われた開発者向けイベントGoogleI/Oにて、日本にも音声検索デバイス“Google Home”が上陸すると発表されており、今後日本でも音声検索が増加することが予想され、それに伴い、検索結果における強調スニペットの位置付けがますます重要になる可能性もあります。
「とは」や「方法」「設定」というのは、検索されやすいビッグキーワードとして意識・対策されることが多いもの。このあたりのキーワードをGoogleに持っていかれるのは辛いですが、今後は、このあたりのキーワードをあえて回避したコンテンツ作りをしていくこと(または過去記事のリライト)を行っていくことが検索対策上、重要になってくるのではないかと思われます。
音声による検索体験が今後ますます増えていくことを想像すると、要約された検索結果の重要性が高まることは必至。Googleの強調スニペットは検索流入の激減という結果に繋がりますので、この流入対策と動線づくりは、今後私たちクリエイターが検討していかなければならない問題であると言えそうです。