2025年問題についてお話をさせていただく機会が増えてきました。
ある程度予測できている問題ではありますが、それに対して実効的な将来設計をしている人はそれほど多くないというのが実感です。今、持っているお金の価値が相対的に低くなっていく時代。投機的なものにギャンブルのようにお金を投じるのではなく、自分というリソースにどれだけ投資をすることができるか。そこから仕組みを生み出せるのか。仕組みから生み出された財を、その次にどのように投資していくのか。
「なんとかなる」時代ではないと思います。「なんとかする」生き方でなければ。ワークライフバランスという言葉に甘えていて大丈夫なのでしょうか。work for future、すなわち、未来のためにどのように自分の働き方と在り方を整え、自分に投資していくのか。シナリオを作っていくことは大切です。目先を我慢できなければ、未来はいとも簡単に崩壊してしまいそうな気がします。
もうまもなく、売り手市場は終わり、過酷な生存競争の時代がやってきます。
若いうちの苦労は買ってでもしろ、という考え方を肯定するものではありませんが、それなりに安定した生活をしている人たちの多くは、過去に苦労をしているということ。そして、同じ経験をもった者同士が可愛がられ、世の中を渡っていきやすいという現実を見ていると、僕はどうしても、楽な方向へ生きようとする風潮に疑問を感じてしまうことがあります。
生き方、在り方、シナリオ、共感。
冷たい風の来る時代に、僕たちはどう、対応していきましょうか。