うちには何種類かのメダカたちがいるのだけれど、今朝は、かつて「エサ用」として売られていたヒメダカの稚魚が誕生していた。運命の不思議、生命の神秘、いろんなことを思ったなー。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年6月4日
メダカは朝、産卵をすることが多い。水草などに産み付けられた卵は、およそ250度(水温×日数)の積算温度を経て孵化をするのである。たとえば水温が25度であれば、10日ほどで稚魚に出合えるということだ。泳ぎだした稚魚の姿を眺めるのが楽しくて、水温から逆算して、僕はいつもその日を心待ちにして過ごしている。
ペットショップで「エサ用」として売られてメダカたちが、新しい命を生み出し、僕は知識によって、その孵化するまでの日数を計算することができる。ところが、生まれてきた命に対しては、いろいろな「想定外」がやってきて、その命やこれからのことに悪影響を及ぼそうとするのだ。生まれることに科学は及んでも、生まれたあとは運命に翻弄されることをいつも痛感する。それは人であっても、メダカであっても同じことだ。