今以上の結果を求めて新しいことに取り組むというのは、これまでの型を崩すということでもあって勇気が必要。たとえば通い慣れた床屋さんを変えること、たとえばパンナコッタ以外のデザートを選ぶこと、たとえばやったことのない方法で仕事に取り組むこと。景色を変えるのは簡単じゃない。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年5月31日
夜店でもらってきたヨーヨーや風船は、少しずつ空気が抜けて萎んでゆく。
「現状」というのは、それに似ているのではないかと思う。変化をしなければ、実体は痩せほとり、ぐにゃりとした地面で霞んでいく景色を眺めなければならない。だから、時々は「捨てて」「新しいものを取り込んで」、今と同じ、あるいは、今以上の形を求めていく必要に迫られる。
自分の時間を自分の未来に投資しなければ、「ひと」としての魅力は失われ、やがて必要とされない己になってゆく。そう確信している僕は、うちの会社のメンバーに「自分に投資すること」を自己査定のポイントに加えさせている。こんな風にして未来に投資した、と主張できれば、売上にかかわらず、給料が上がっていく仕組みだ。
この制度を採用して久しいが、彼らからの毎月の自己評価で60点以上が出たことは一度もない。急速に萎む風船は、その後どんな風になってしまうのか。彼らには彼らなりの主張もあるだろうが、そのあたりをもっと、真剣に想像してくれたらなぁと思う。