「知ってる」んじゃなくて「やってる」から聞きたいんだよね。
たとえば「自分が人を雇うとすればこうする」というのではなく「自分は人を雇ってこんな風に接してきた」という話。たとえば「自分が大根料理を作るならこんな風にするではなく「こんな風に大根を煮たらとても美味しかった」という話。僕はそう。知識ではなく、経験に敬意を持つ。
経営者たちのアンケートを基にして、どこかの大学の先生がそれについての考察を話をするというのもあるけれど、正直、その内容をちゃんと覗いたことはない。だったらそれで、実際に会社をやってみておくれよ。経済を良くしてみておくれよと思って反発してしまうので、あえて、そういう話には耳を傾けないことにしている。まぁつまり、自分の感情の問題。
経験は何よりも貴い。100回の議論と検討を重ねた人よりも、100回失敗した人の方を僕は評価する。失敗しないように何もしないことを選ぶよりも、失敗に向かっていくつもりで動いていく人が大好き。「そういう人が好き」という評価はブレない。だから、自分の仲間にもそれを求めるし、これからの限られた時間、僕はもっと、「知っている人」よりも「体験してきた人」との時間を大切にしていくことにする。
えらい人たちの話は難しくて自分にはよく分からない。理解している人同士の話に背伸びをしてしまうよりも、僕は現場にいて、人と接していたいなぁと思う。そんな生き方を宣言して、場を、取捨選択していこうと考えている。