凝った年賀状の図案を検討される方は、毎年これくらいの時期から打ち合わせに入る。年賀状を受け取った人の笑顔を想像してあーでもないこーでもないと話し合いをするのは楽しい。コンセプトは「伝える」のではなく「ツッコミをもらえる」こと。伝えようと度が過ぎると、それは単なる売り込みになってしまう。華やかな正月にくすっと笑ってもらって、つっこんでもらえる。そんな想像をしているのが楽しい。
お客さんには、年賀状は縦よりも横にレイアウトしたものを印刷した方が良い理由をお伝えする。それと2018年からはQRコードの入った年賀状も有効であるという情報も添えて。「紙の上」だけでなく「紙を受け取った人のそこからの物語」を想像して提案をする。デザインは作る側の自己満足ではなく、受け取る人の気持ちから逆算してイメージをしていきたい。