加西市と小野市を結ぶ北条鉄道。ずっと単線で、忘れかけたころに一両編成の列車がやってくる。地域の人たちによって整備された駅舎はどれもほっとできる造りになっていて、色々なことに疲れたら、僕はしばらく、ここに来て休む。ケータイさえ切ってしまえば、あとはもう、誰も僕を急がせようとはしない。
ひとときを終えて、仕事に戻る。不思議と、この後にやる原稿仕事は一発OKをもらえることが多い。商談に向かっても話がまとまりやすいので、「やすむ」というのは大切なことなんだろうなぁと思う。
単線、夕暮れ。僕にすきまを与えてくれる場所。