この人は管理職だなぁ、こっちの人はリーダーと呼ぶにふさわしい。あぁ、あの人はワンマンで、あっちの人はただのぼんぼんだな。
……リーダーシップと管理職の違いについては昔からずっと考え続けているのだけれど、明確な線があるわけではなく、結局感覚で分類しているだけのような気がする。いろんなトップがいて、それを支えているのがどんな人か。それ次第で、船の行方は大きく変わるのだろうけれど、どの分類にいてどの組み合わせならば「絶対」ということもない。勢いだけで海を渡ることもあれば、泥船から乗組員たちが逃げ出していく様子を眺めていたこともあった。
まんがでわかる 田中角栄の人を動かす力 (まんがでわかるシリーズ)を読む。「仲間を理解すること」「怒りはすぐに忘れること」「人を助けるときは、自分の方が頭を下げること」「人それぞれを尊重すること」。印象に残ったのは特にこのあたり。こういうことが自然とできるようになれば「兄貴」として「親分」として、多くの人に愛されるようになるのだろうと思った。
ひとを巻き込んで動かしていく雰囲気に憧れる。僕は理屈が先行して、そのあたりがとても打算的だ。