広報活動とは、まだ見ぬ未来のお客さん(相手)に対して旗を振るものだと思っている。Facebookでいいねを稼いだところで、ただ、身内からの評価を集めるだけで外の世界には拡散していかない。その時その時の居心地の良い関係の人たちがいいねをしてくれるものだから、自分を戒めたり自制する効果も生まれにくく、気が付けば、痛くて浮いた存在になってしまうのではないだろうか。SNS活用について聞かれたら、僕はいつもそんな風に答えて話す。
若い人たちに聞くと、もう、Facebookを日常的に使っている人は減ってきているのだということを実感する。流行り廃りというよりは、「どや顔」と「ほめたたえる側」とが二極化していて、疲弊感が漂っているように見える。劇場には役者だけがいても仕方がない。ただ、役者の演技に飽きた観客たちが逃げ始めたということなのかなという気がする。
広報活動とは、まだ見ぬ未来のお客さんに対して旗を振るもの。身内から評価されて喜んでいるようでは、痛い。調子に乗っているように見られれば、もっと痛い。旗は誰に対して振るべきなのか。意識を徹底していきたいと思う。