「難しいことはよく分かりませんが」と前置きをして語り始める人の、難しいことを知り過ぎてる感。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年5月21日
頭の良い人の頭の良さを誇示しない感じがたまらない。本当にすごい人は自分のことをすごいとは決して言わない。言うと言われるのは全然違う。言葉にすると「なんだそうか、そうだったのか」になってしまうのだ。語るな。黙ってなさい。あぁ、ほら、また痛いことを。どうしてそんなに、自分が大好きなんだ。だめだよパトラッシュ。
それくらいの空気は自分にだって読めるのである。だから黙ることにする。だいじょうぶ。これで誰かが言ってくれる。あの人は寡黙だ。だからきっと頭が良いに違いない。あの人はすごいに違いない。きっとそうだ。言ってもらえる。間違いない。
「今日、口数すくないですよね。お腹すきました?」
「機嫌悪いんですか?」
「風邪でもひきましたか」
疲れたよパトラッシュ。