風邪と花粉で鼻水と
鼻をぶつけて鼻血まで
春は花だと言うけれど
鼻が鼻がで日が暮れた— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年3月30日
「海は広いな大きいな」に代表されるように、五七調の日本語は口になじんで印象に残りやすい。かつてグリコのコピーを書いた岸本水府をはじめとして、コピーライターで川柳や俳句、短歌を嗜む人が多いのは偶然ではないだろう。コピーは足し算ではなく引き算。説明書とラブレターは違うものである。リズムと韻を整えながら、読み手に想像を促す。伝えることではなく、相手に興味関心を持ってもらうことに重きを置く。僕たちはそんな風にして、ことばに想いを乗せてゆく。