耳鳴りにもいくつか種類があるのだけれど、今日のそれは新しくて、部屋に雨や風が激しく打ち付けるうねりのような音をしている。騒がしいと思うだけのときもあれば、音の遠近が狂って眩暈と吐き気のすることも。心に吹く雑音がそのまま、内耳の迷路にとどまって思考を妨げるから困る。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年2月18日
眩暈と吐き気の伴う耳鳴りがするときは、書く仕事は無論、歩くことさえままならなくなる。「バナナを食べたら、耳鳴りがする」という法則があるのなら僕はバナナを断念するのだろうけれど、あいにく、さいわい、バナナと耳鳴りには今までのところ関連性はない(ように思われる)。
耳鼻科では何度か検査をしてもらった。異常はないと診断され、どの先生も心因性のものであると僕に告げる。「ストレスのたまらないようにリフレッシュを」「ちゃんと寝るように、睡眠薬を出そうか?」
ある程度の負荷があるから、成長もできるのだろうと思ってる。ただ、自分はどうも、その負荷の見極めが難しいようで、過ぎたあたりに行ってようやく、しまったなと感じることがほとんどだ。身体はちゃんと、そのシグナルを出してくれる。「無理はするけど、無理をしすぎたあたりのシグナルには従う」というのが、当面、僕がとるべき生き方なのかと思う。