商売をしている人たちは「売ろう」とするのではなく「選ばれよう」としている。「売り気」を消して「自分を出す」ことに重きを置いているのに、それを「ブランディング」という言葉で集約されてしまうと、一瞬で下心のような感じになってしまう。見透かされたような気持ちになってしまう。だから、「ブランディングを支援します」という言葉や存在、概念が嫌われるのかなぁと仮説を立ててみる。
それ以前に、「偉そうに語るお前は、そもそも何屋なんだ。なんの商売をやってきて、選ばれてきたんだ」という意見があるのかもしれない。論よりも実践。お前よりも、もっと以前から、それを当たり前にやってきたんだ、という反論。
カタカナは、一瞬、それっぽく見えて便利な言葉だなぁと思う。でも、本質はもっと、以前から存在する。今に始まったようなものは、ほとんどない、きっと。商売人たちはそれをまだ言語化できていないだけで、彼らの経験は、上辺だけの知識よりもはるかに尊い。