友人知人からの相談事。
占い師だって、つまりは相手の話を聞いてあげれば商売成立。
たまっているものを吐き出させてあげて、ウンウンと頷いてあげる。
そして、最後の最後。
背中を押してあげるべきか否か。
これは、基本的には「否」が正解なのでは。
だってそう。
人間、いざとなると、決断が鈍ることだってあるのです。
だったら、友人として、逃げ道を残してあげることもきっと大切。
例→
友:「受け入れるべきか、断るべきか、どうしたらいいと思う?
すごくチャンスだとは思ってるんだ」
×:「それ、絶対チャンスだよー。やるべきやるべき。
YESって言っちゃえばー??」
○:「いい話だね、すごくチャンスだと思う。自分なら、やる、かな。
でも、リスクもあるから、最後までじっくり考えたらいいと
思うよ」
主観+逃げ道、という組み立てで、会話をしてあげるようにすれば。
あとで、友人の気が変わったときにも、臨機応変、話を合わせてあげられます。
背中を押し切ってしまうと、相談した側。
いつか、気が変わったとしても
(あんな風に、話が盛り上がってしまったもんなぁ…)
と、つい、再び相談することを躊躇してしまいます、苦しみます。
それは、避けたい。
いつだって、「気が変わる」という逃げ道は、残しておいてあげたいなぁと
思います。
何気ないひとことが。
友人を、大切な人を追い込んでいないかどうか。
自分は、決してそれを偉そうには言える人間ではありませんが。
今一度、自分から発せられる言葉の意味のひとつひとつに細心の注意を払い、
そして。
勇気にも、楽にもなれる存在でありたいなぁと思うのです。
苦しむ人の、どうか、どうか。
逃げ道を、残しておいてあげてください。