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出来るオトコの森永メロンキャラメル理論

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いつも重たいカバンの中にはパソコンやiPad、数冊の本に一眼レフカメラが入っている。「何が入っているの?」と聞かれて、いかにも仕事に使っていそうなものを答えるのも面白くなくて会話が弾まない。

そこでキャラメルなのである。重たいカバンから颯爽と取り出すキャラメル。しかも森永のメロンキャラメルはレア商品だ。僕はこれだけでヒーローになることができる。なれるはずなのに、こういうときに限って誰からも問われない。問われたくて、わざとらしくキャラメルだけを落としてみせる。「落としましたよ」と真顔で拾い上げていただく。ちがう、そうじゃない。期待したのはそんな会話ではない。「あはは、キャラメルを食べるんですね。わー、メロンじゃないですか。さすができるひとはメロンなんですね」。僕が期待したのはそんなリアクションだ。動け、笑え、眉間、口角。なのに、なのに。

キャラメルを舌に転がしながら、帰路、寂しくブログを更新する。「仕事の9割は段取りである」は僕の口癖。しかし、用意が必ずしも報われるとは限らない。

今度こそ笑顔に。僕は次のキャラメルを探す冒険に出る。

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