目標は具体的であればあるほど良いが、数字を伴う場合、その根拠を求められる場合がある。それでも思うのは、僕たちは中小零細企業であって、その予測をするために費やせる予算と時間は限られているということだ。僕はだから、ここの数字は完全なでっち上げで構わないと思っている。ただ、でっち上げが大きくなりすぎると夢物語と揶揄されてしまうようになる。仕事をしていくうえで、これはノイズになってしまい精神衛生上よろしくない。ある程度現実的な数字で、それっぽく伝えるトークの仕方を研究する。「仮説」と自分で呼んでみる。その程度でいいじゃない。経営者に評価されるために仕事をしているのではない。お客さんに選ばれたらそれで良いのだ。
僕はこの記事を「ソフトバンク 機種変更」「iPhone 機種変更 アドレス 使えない」などのキーワードで検索されることを想定して書いた。そして、機種変更は週末に行われることが多いから、土曜日や日曜日にアクセスが増えるのではないかと予想をした。
結果は見事その通りで、週末になるとこの記事へのアクセスは普段の4~5倍以上になる。つまり「仮説が立証」されたわけだ。
仮説を立てる、そして実行して結果を出す。このプロセス自体が僕の「ノウハウ=商品」となって、お客さんに選んでいただくための材料の一つとなっていく。風が吹けば飛ぶような小さな小さな存在は、こうやって自分の出した結果をカタチにしていくことでしか評価は得られない。知識ではなく、経験を売る。僕の競合にはコンサルタントを自称する人たちがたくさんいるが、資格でも肩書きでもなく、僕はこの経験を認めて選んでいただけるよう、旗をしっかり振り続けていきたい。負けるのはやっぱり悔しい。
失敗も含めての経験、僕の価値。いくつもの実験を並行して、「僕はこんなことをやってきましたよ」を言葉で伝える。知識は誰にでも伝えられるが、経験は僕だけのものだ。それが僕の誇りでもある。