測量だとか機械だとか技術だとか、先人たちの知恵と工夫と努力の賜物によって現代の何かが確立されていて、僕たちはその利便性を享受している。「こうできたらいいな」と思った最初の誰かの思いつきが、ちゃんとカタチになって世の中に存在しているって素晴らしいことだ。
高速道路の下を通すトンネルの工事。早送りになっているが、これは週末の2日間で行われた写真をまとめたもの。事前の準備と役割分担、そして安全への配慮。すでに開通している道路への影響を最小限に食いとどめる工夫など、数分の映像のなかにある様々な努力にただただ感心する。世界は誰かの仕事で出来ているとはまさにこのことをいうのだろう。
ところでこのトンネル、何を通すために造っているのかといえば。
The tunnel was made to let animals pass through, underneath the highway.
引用元:Watch a Tunnel Get Built Under a Highway in Just One Weekend
そう、森林に暮らす動物たちが、高速道路によって分断されたあちらとこちらを行き来するためなのだそうだ。技術が進化して人間にとって便利になり、また、その技術が動物たちに戻っていくというのも皮肉な話かもしれないが、在ったものと後から来たものとが共生できるように考えるのも、また、誰かの思いつき。優しくなっていく世界のことは素直に応援したいと思う。