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相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口

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批判が人を育てるということはある。それでも、その批判は限度や節度、礼儀のあるものでなければならない。相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口。悪口は彼を彼女を追い詰め命を奪ってしまう可能性すらある。僕たちは生殺与奪の権は持たない。何かをジャッジするということは、波紋となって運命を変える。少なくとも、僕にはその覚悟はない。

事実や憶測の色々な報道のあるなかで、ある政治家が公金を使って私的宿泊をしたことが問題になっている。宿泊したという事実は領収書で分かるとはいえ、宿泊のときの様子や行動までが関係者から聞こえてくるのはどうなのだろう。結果的に批判の対象となる内容だったのかもしれないが、そのプロセスにある守秘義務については考えさせられた。ひとのことを言えば、同じ数だけ自分も言われる。それは良くも悪くも。運命を変えてしまう口(くち)を持つ僕たちは、この重さと軽さについて想像をふくらませなければならない。

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