2016年3月29日に放映されたUTAGEという番組で、Chageさんが出演者たちとYAH YAH YAHを歌ってくれた。言わずと知れたCHAGE&ASKAの代表曲の一つ。苦しみや切なさ、怒りや疑問もきっとたくさんあるだろうけれど、ASKAの事件以後、Chageさんは傷付いた人たちの気持ちを最優先にして、笑うことと歌うことで励ましを与え続けてくれている。自分は誰によって支えられ、誰に返していかなければならないのか。ちゃんと見えているからこそ出来る強さなのだろう。月並みな言葉だけれど、勇気をもらえた。感動した。
表現をすることが好きで曲や文章を創る僕が、いま、それを肩書きとして生業にできるようになったのは、ふたりの存在と楽曲があったからだ。歴史を否定せず、堂々と歌うChageさんの姿。それはまた、まっすぐ伸びた円を歩くように未来を形成しようとしている姿にも思える。期待するのはふたりの続編。物語をつないでいく僕たちでありたいと思うのはきっと自由だ。
円の淵を滑り落ちて触れた底の感触は、誰かの勇気になれる。生きていることには、ひとつの無駄もないんだっていうことを思い知らされた。