7年間走り続けてくれた愛車とお別れしてきた。
12万5千キロ。この距離の半分以上はお叱りとご指導をいただくためのものだった。残りの距離は、それでもチャンスを与えてくださる方々の心を想うためのものだった。
経営者になってからの10年、そのうちの7年を彼が安全快適に守ってくれた。喜怒哀楽の全部を、彼は黙って見守り続けてくれた。本当によく頑張ってくれた。
いろんな人が通り過ぎて、いろんな人が残り続けてくれる。僕の脳みそや足たちは、そんな人間模様を眺めながら、何の文句も言わずに働き続けてくれた。
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最後の日、朝からノートパソコンの調子が悪くなった。車との別れを彼も惜しんでいるようだった。僕もとても苦しくなった。ありがとう、ありがとう。本当にありがとう。