7月に撮影したツバメの巣。親鳥は注意深く、だけど何度も繰り返しひな鳥たちにエサを運んでいた。
動物の世界では、今後の成長が見込めなくなると育児を放棄してしまうということがあるらしい。子のために一生懸命になれるのは、巣立ちのシーンを信じて疑わないからだろう。
お客さんのために仕事をしていくのは大好きでも、強い組織を作っていくことには疲労ばかりを覚える。「なくてはならない会社」になるためには、組織を目指さなければ無責任だとは思っている。それでも、不完全なままの組織、強くできない組織の長の存在は、もしかするともっと無責任なのではないだろうか。
個で評価されて喜んでいても仕方がない。それでも、自分はその器ではないのだろうという気持ちも日増しに強くなってきている。僕は今日、信じたいはずの巣を強く蹴飛ばすような真似をしてしまった。