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心に芽のある限り

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波が落ち着いてから漕ぎ出だすのも、波の向こうの安寧を求めていま出立することも人ぞれぞれの選択。正解のないことの相談を受けると答えに悩む。背中を押してくれる人がいる間が華かもしれず、思い止まることを示唆してくれる人がいることもまた有り難い。

「振り出しに戻るだけだ」と開き直って、大概のことには飛び込んできた。失敗して失ったものもたくさんある。失ったものは、痕跡となって今の僕を形成してくれているけれど、失いたくて一生懸命になったわけではない。幾つかの傷は今も痛くて、もしも失うことがなければと仮定の未来を想像してしまうことだってある。

それでも、これからも、心に芽のある限り、僕なら「選ぶ」んだろうな。

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