この記事を書いていたころは、まさかピースの又吉直樹さんが芥川賞を受賞することになるとは思わなかった。受賞の報を受けて全身が震えた、ぶわっと涙が溢れた。おめでとうおめでとうおめでとうございます。
お笑い芸人又吉さんの小説をご褒美にして1月から2月へ ~文學界 2015年 2月号 | 川柳をこよなく愛する明石のタコ文学や文芸は正直、わかりにくいものだと思う。極論すれば、わかってしまえば文学ではないとも言える。書き手が審美的な感性を読み手に委ねることは、読み手への信頼でもあり挑戦だ。不信が生まれて冗長な文章になってしまえば、想像の余地はなくなってしまう。そこに文学(文芸)と作文との違いがある。前者は芸術で、後者は説明。
お笑い芸人である又吉さんが芥川賞を受賞したことによって、文学や文芸への興味関心が高まるのではないか。作品を読んだ同士の感覚の交換が盛んになるのではないかと想像すると、この受賞は本当に意義深いものであって興奮を禁じ得ない。
たとえば駅伝やマラソンを見たあとにジョギングに行きたくなるように、僕の思考はとても単純にできている。又吉さんに刺激を受けて、「いつか」の夢を「次の挑戦」にすることに決めた。