僕たち中小零細企業の実務では、契約書によって取り決めが行われることは滅多に無く、信義則によって約束の交わされることがほとんどだ。
言葉にしてしまうと、途端に、言葉の限定的な世界に閉じ込められてしまうものがある。確かめたくなるものと、確かめないほうが良いものと。居心地の良い場所は腫れ物のような危うさを孕んでいる。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2015, 6月 27
仕事の世界に限った話ではなく、人と人との関係においても言葉で定義しておいた方が良いことと感覚で理解しあっていた方が良いことがあるように思う。その線引きはとても曖昧で、縁や相性というものは踏み込むべきではない領域を共感しあえるかどうかで決まるような気もする。明確な線があるわけではないので、どう攻略するかというよりも、そういう概念があるのだということを知っておく程度で「あぁこれがそうか」と気付くことも多い。
書いていることが抽象的なのは、見えない線のことを伝えようとしているから。見えないものを定義しようとすることがナンセンスで、なんとなく書き記しておくことにした。さて、ここに共感は生まれるだろうか。