「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある、想像力は世界を包み込む」と言ったのがアインシュタイン。知識は誰かの想像から始まる、そして想像の源となるものはまた知識でもある。
「なんとか理論です、大企業ではこれに時間と予算をかけて取り組んでいます。あなたの会社でもやってみてください」と簡単に言われて予算を出せる零細企業なら、もうとっくに外部の識者は必要ないということだ。限られた時間とお金のなかでは、足らない部分を想像で補わなければならない。想像が出来ないから識者に頼るのではなく、まずは自分で思いつき程度のものを書き出してみる。相談相手にイエスかノーで答えてもらえる程度の仮説を作ってみる。ここから始めなければ、あっという間に「なんとか理論」の旗手たちに魔法をかけられてしまう。気が付けばお金はなくなり、残ったのはメモや議事録という「考えた気になるカタチ」だけということになる。
行動が伴わなければ意味がない。行動しないことを当人のせいにする識者は所詮は外部の無責任な人間であって、彼らは時間あたりの自分の収入を確保するばかりで僕たちの結果には責任を持たない。
賢くなりたいと思う。賢さとは想像の産物であると信じたい。想像があって知識があり、失敗があって知識は知恵になる。論で始めようとするときはいつも、それでいいのか?と問いかける習慣を持つようにしたい。