ブタさんの「くれくれ」動画。
http://youtu.be/uvRpRM020_k
口の動き方に愛嬌があって、思わずこちらも緩んでしまう。笑顔だったり頼み方だったり、心にすっと入ってくる術を持っている人(動物)は魅力的だ。
起業の相談を受けることが多い。いつも感じるのは「起業するのだから知識がなければ」と完璧を求めてしまう人と「とりあえず走り出してから考えよう」と考える人とでは、後者の方が周囲の人を巻き込みながら上手にやっている傾向が強いということ。困ったことが起こるたび、素直に人に助けを請えるのは知識以上の能力。教えた側も、教えた以上はその後が気になるので、結果的に人を巻き込んでいくことができる。
「何を知っている」と誇っても、自分以上に知識を持つ人は必ず存在する。ならば「自分はこれがわからない」という旗を振って、周囲の知恵を借りながら自立していくことを目指す。知恵のある人たちは皆、与えることが自分のためになることを知っている。起業して間もないときにお金がないのであれば、そういう人たちに上手に甘えて助けてもらって、成功したときにちゃんと返していけば良い。恩を返すことを忘れないでいること、自分が与えられたように自分もまた与えられる存在を目指すこと。その継承と伝播、義理を商売人たちは重んじてやってきている。
「強みを書き出してみて」と言っても、自分のことはなかなか書くことができない。逆に「弱みはなんだと思う?」と問うと、すらすらと答えが出てくる。弱みをいくつか書き出して、この部分は誰に相談しようと想像してみる。知識よりも、相談するべき人の顔が浮かぶかどうか。それが息の長い商売をしていくにあたって、とても大切なことだと考えている。