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「マーケティングという仕事に取り組む人間はですね!」「カタカナだなぁ」「え?」「カタカナ」

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「僕たちマーケティングを生業とする人間は、不用意に専門用語やカタカナを使ってはいけないと思うんですよね。それで言葉の使い方についてご指導いただきたいと思いまして」

最近起業されたばかりの若い方から相談を受けた。どんな仕事もサービス業だと考えている僕は、知識や技術を持つ側の人間が膝をついて相手の高さに合わせて説明することが大切だと思っている。いいものを作れば売れるのではなく、いいものは作って当たり前。いいものは提供されて当然であると考えるのがお客様の心理。わかりやすい説明、魅力的なプレゼンテーションを行って、お客さんにお金を払っていただくことを納得、そして満足していただけるようでありたい。

ところで冒頭の言葉に、僕は早速苦言を呈した。

「中小企業を経営する様々な方にお会いしてきたけれど、マーケティングという言葉の意味を理解している人の方が少なかったよ。それこそ、マーケティングという言葉自体が典型的なカタカナ語だと考えた方がいいんじゃないかな。これくらいは知っているだろうという思い込みを捨てて臨まないと、知識の受け売りだけをしている人に思われちゃうよ」

「なるほど、よくわかりました。しっかりリサーチして取り組んでいくようにします!」

……がんばれ、頑張れ、加油。

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