契約書でもお客さんとのメールのやり取りでもそう。
僕は「ただし※※に限ります」という表現の仕方はしないようにお客さんにアドバイスをしている。お客さんは自分にとってメリットになる言葉と同じくらい、小さな文字で書かれた但し書きを見ているものだ。
たとえば僕たちが「食べ放題1,980円〜」と書かれた店を見た時、どんな印象を抱くだろう?1980円という値段で限定されない金額のことを意識するのではないだろうか?実際にとあるお店で「1,980円〜」と書いた場合と「2500円ぼっきり」という表記で比較実験を行ったところ、後者の方がリピート率も客単価もはるかに高くなるという結果を得た。
お客さんは賢い。見せかけの安さよりも実質的なコストパフォーマンスを意識するということを決して忘れてはならない。
今日は大阪まで。
いいなーと思う商売は三方良しの構図になってる、それに尽きる。自分の商売の限界や限度を表現せず、ただ与えるだけ。結果、その人と仕事がしたいという想いが生まれる。リスクを恐れて性悪説で人に接することは商売人の気質に反する。感動した。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2014, 11月 22
商売は誠実でなければならない。但し書きの多い表現と自己主張は、お客さんを疑ってかかるもので対等な立場のそれであるとは思わない。
ギブアンドテイクではなくキブアンドギブの姿勢で与え続ける。それが商売の本質であり、人柄の表現、流行りの言葉で言えばブランディングであると思うのは僕の青さだろうか。
否定されたとて、この青さ。僕の商売人としての矜持であつて、誰に歪められるつもりもないものではあるけれど。