助けてあげたら助けてもらえるんじゃないか、そんな見返りを求めてしまう自分はまだまだ未熟。与えて、与えて、与えて、それでいいじゃないかと言葉にはするのだけれど、心の帳簿に薄い印を記している打算。与えることを自然体でできる人は素晴らしいと思う。
先日、播州清水寺の住職に忘己利他(もうこりた)という言葉を教えていただいた。最澄さん曰く『己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり』ということらしい。この境地にはまだまだ遠い。
考えて行動するのではなく、行動をしてから考える。与えることを先にする。かくありたいと、優しい犬の瞳にまで教えられた。