仕事で大きなミスをした。お客様にご迷惑をおかけした。
ミスはあるものだと思ってる。だから、ミスをした過去形について怒ることはしない。大切なことは、ここをドン底と決めて最悪の中から最良を選んでいくこと。
謝罪に一緒に走ることも考えた。ただ、それではチームにならないとも思った。お叱りもお褒めの声も直接メンバーに届く仕組みを作って、奮起と継続を促す。それもまた社長の役割なのではないだろうか。
お客さんは誰か、お客さんのお客さんは誰か。自分たちで決めた事業計画書の言葉を何度も繰り返して、お客さんのご納得やご満足からの逆算で謝罪と刷り直しの方針を決める。自分たちの利益や予算を確保することを前提とした甘い気持ちでは臨まない。そうして走った、連絡を取り合った二日間だった。
それをして、失った信用を取り戻せるわけではない。失ったまま、背中を見送る可能性もある。ただ、理念や姿勢を歪めてまで不誠実を貫く自分たちなのだとしたら、会社はもう、廃業するべきだとも思ってる。
取り返す、というよりもまずは先に、当たり前を当たり前に組織として動いていく。この大きなミスが与えてくれた意味をしっかり考えていきたい。