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[短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介

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真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない
中島裕介
もしニーチェが短歌を詠んだら

効率のいい方法、近道。

検索すればいくらでも答えに辿り着けるようになって、打たれ強さを育む「必要な無駄」という土壌が枯れかかっているような気がする。教科書から拾い集めた言葉もいいけれど、挫折や失敗という経験を重ねた人だけが醸し出す独特の頼もしさのことは、どんな風に表現しようか。

「失敗するなよ」よりも「次に成功するためにはどうしたらいいと思う?」と問いかけられるような器、次第に、それが求められる年齢に近づいてきている。

哲学者ニーチェの思想考え方を短歌で表してみる試みが面白かった。作者の中島裕介さんは兵庫県の小野市出身。

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