3/17(土)朝。
熱は37度8分とやや低いものの、昨夜の6度台からは回復。体重の減少はあり。脱水症状もある。
膿はまだ出ていて、朝の病院で洗浄してもらう。昨日とは違って、その治療を嫌そうにする元気は出てきた。虚脱状態は完全に脱した。胃の動きも出てきたので、少しだけ流動食を再開する。荒れている消化器官を刺激しないよう、それでも、体力を奪われてしまうことのないようコントロール。この日曜日月曜日に抗がん剤の副作用が一番出やすいということを考えれば、調子は上向きなのかもしれない。先生は「やっぱり希望は捨てちゃいけませんね、頑張ろう」と前向きな言葉をじゅにあに伝えてくれる。3/8の金曜日に病気がわかって、以後、絶望の闇の中を走り抜けてきたことを思えば、一筋の光が見えてきたようなそんな感覚はある。筋が光の束になるかどうか、そのために、体重を減らしてはいけない。そのさじ加減。
「いけそうな気がする、脳死状態から復活した!」と母。脳死ではないけれども、昨日一日、ぴくりとも動かず、診察台の上でも横になることしか出来なかったことを思えば、24時間後の今の状態は希望そのものだ。病院から帰ったじゅにあは、「まずはこたつに潜る」という日常動作を行おうとする。今はそれを許されていなくて制すると、ふんっと鼻息を鳴らして、不満そうに床の上に転がった。また、夢に戻っていくジュニア。タオルをかける家族。次に目覚めたらもっと、希望の色が濃くなっていますように。
《愛犬じゅにあ、治療記(犬の悪性リンパ腫)》