「お母さんのことを、頼むぞ」
ひろ兄ちゃんとの約束です。
だから、ひろ兄ちゃんが亡くなってから、涙をこぼしてばかりいる母とは、
出来るだけ、そのことを思い出さないような会話を選んできました。
気晴らしになればいいなと、母に、韓国旅行をプレゼント。
母は、僕との約束通り、ひろ兄ちゃんの写真と父の写真を持って、今日、
関空に向かいました。
家族の旅立ちは、そう簡単に、昇華できるものでも消化できるものでもありませんが、
思い出深い時間を過ごしたそのお土産話は、周囲を笑顔にしてくれるもの。
僕らも和むような、そんな充実した時間を。
3人で過ごしてきてほしいものです。
事故のありませんように。