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志ある限りに ― たくさんのことは忘れてもいい、忘れるもの。

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『親鸞 (五木寛之著)』読了。

父が亡くなって以後、お寺との繋がりが増えた。
どうせ関わるお経のことならばと、仏教に関する本などを読み進めている。

浄土真宗のいう「悪人」について、これまで感覚的に理解していたものを
すこしだけ肌で感じられるようになったとい言えば恰好をつけすぎか。

信仰というほどのものではないけれど、父と同じものに帰依しているという気持ちを持つ。

すると、連帯が生まれる。
そうして、心が慰められる。

そんな糸のようなものを探して、僕はこの種の本を読んでいるのかもしれない。

仕事。

持ちかけられる相談に対しては、適切に、自分の引き出しのひとつを。
メンバーに対しては、横に並んで、「自分のことば」を「自分たちのことば」に。

そのことを繰り返し、て、

新しい出会いがいくつも運ばれてくる。
少なくとも、間違えてはいないこの道なんだろう。

たくさんのことは忘れてもいい、忘れるもの。

ただ、思い出せる確かなものを提供していける人間でありたいと思う。
そんなメッセージの発し方を、志ある限りに。

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